■奈井江町長 三本英司
新年明けましておめでとうございます。町民の皆様には輝かしい新春を健やかに迎えられたことと、心よりお慶び申し上げます。
昨年を振り返りますと、コロナ禍によって停滞していた経済活動が動き出し、町内でも「ないえふれあいまつり」「ないえ産業まつり」などが4年ぶりに開催されたほか、道内外から約600人が来場した「ないえゆめぴりかフェス」など、控えていたイベントがたくさん行われ、町に賑わいが戻ってきて嬉しく思っております。
また、町民の皆さんとともに作りあげた新キャッチフレーズ「ずどーん」が、事業所や町民の皆さんにも活用が広がり、関係者の皆様のご協力のもと、奈井江町の魅力を今まで以上に発信できた1年であったと感じるところです。
賑わいが戻りつつある一方で、社会情勢の変化による資源価格の上昇や円安が町の産業にも多くの影響を与えております。特に製造業や建設業では、燃料や資材を大量に使用することから、コスト増加による経営の圧迫が懸念されております。また、農業では農機具や肥料、飼料などの価格が高騰したほか、記録的な猛暑の影響で農産物の品質が低下するなど、経営者にとって大変厳しい年でもあったと認識しております。
このように、厳しい時においても、日々の経営努力と創意工夫により町の産業を守って頂いていることに感謝を申し上げる次第であります。
さて、今年は、第7期まちづくり計画策定の年であり、すでに町民の皆様との意見交換も始まったところです。私のまちづくりの原点でもあります、「まちづくり自治基本条例」をしっかりと意識しながら、奈井江町の将来に向け町民の皆様との対話を重ねるとともに、皆様より頂いた意見がしっかりと次期計画に反映されるよう1年をかけて議論を進めてまいります。
また、開町80周年と併せてフィンランドハウスヤルビ町との交流30年記念となる節目の年を迎えます。先人たちが築き上げてきたこの町を、私たちは誇りと責任を持って受け継いでまいりました。今後も、この地に引き継がれる優れた産業や文化、人とのつながりを大切にし、輝く魅力を次の世代へ繋ぐ意識を持ち、まちづくりに取り組んでまいります。
そしていよいよ、新庁舎の建設も最終段階に入り、5月からの供用開始に向け準備を進めていることころです。町民の皆様にも気持ちよく利用して頂けるよう、職員一同、皆様に寄り添った行政サービスの提供に努めてまいります。
本年が皆さまにとって飛躍の年になりますよう心からご祈念申し上げ、新春のご挨拶とさせていただきます。
■奈井江町議会議長 森岡新二
新年明けましておめでとうございます。町民の皆様におかれましては、健やかに新春をお迎えのことと、心からお慶び申し上げます。
3年以上に渡り苦しめられた新型コロナウイルスが、昨年5月に感染法上5類となり、少しずつ日常や活気が戻ってきている現状をとてもうれしく思っております。しかしながら、世界情勢や円安による物価の上昇など、町民の皆様にも直結する課題は多くありますが、本年は明るく活気あふれる年となることを切望しております。
さて、基幹産業のひとつである水稲では、記録的な高温の影響や強風による倒伏などの影響を受け、本町における製品比率は平年より1割以上少なく、低たんぱく米の出荷率についても昨年を大きく下回る状況と伺っております。
青果物についても、猛暑による影響などにより出荷量、販売額ともに減少したと伺っておりますが、水稲とともに、天候の影響を受けながらも品質管理に努められ、農業者の皆様や関係団体の不断の努力に敬意を表するところであります。
また、商工業では製造業をはじめとする町内企業におきましては、依然として厳しい状況下ですが雇用を守り地域経済を支えて頂いておりますことに、心より感謝を申し上げます。
本年は、第6期まちづくり計画の最終年となり、第7期まちづくり計画の策定に向け、大変重要な年となります。
議会におきましては昨年改選となり、新人2名を含めた新たな議会構成の中で、全議員がそれぞれの目指すまちづくりに向けて精力的に活動をさせていただております。5月には新庁舎も供用開始となり、一人でも多く傍聴に来て頂けるよう、より町民に関心を持ってもらえる議会となるよう努めていかなければならないと思っております。
少子高齢化、人口減少問題など自治体を取り巻く環境は一層厳しさを増しておりますが、議会としても、議員一人ひとりが自己研鑽に励み議会機能の強化を図り、「二元代表制」の一翼を担う最終意思決定機関としての役割と責任を十二分に果たすことが最大の責務であると考えております。
議員一同、行政課題にしっかりと向き合い、信頼される議会を目指し、町政発展のために努力してまいる所存でございますので、今後とも、ご支援とご協力をお願い申し上げます。
結びに、この一年が皆様にとりまして、ご健勝で実り多い飛躍の年になりますよう心よりお祈り申し上げ、年頭のごあいさつといたします。
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