調査実施日:令和6年4月18日(木)
対象学年:
・奈井江小学校 第6学年26名
・奈井江中学校 第3学年23名
教科:
・小学校…国語・算数
・中学校…国語・数学
■教科に関する調査結果
●奈井江小学校
▽調査結果から見える傾向
〔国語〕
国語は全般にわたって得意です。中でも「話し言葉と書き言葉の違いに気づくこと」「読書の意義」をしっかりと捉えていますが、目的や意図に応じて話題を決め、検討することが苦手です。
〔算数〕
算数全般が苦手です。特に「図形(円柱・角柱・球)」や「速さ(道のり・時間の関係)」の問題が苦手です。
●奈井江中学校
▽調査結果から見える傾向
〔国語〕
「意見や根拠、具体と抽象など、情報と情報との関係への理解」は得意ですが、それ以外の国語全般は苦手です。特に必要に応じて質問しながら話の内容を捉えることが苦手です。
〔数学〕
数学全体が苦手です。特に「確率」「関数」「与えられたデータの活用」の問題が苦手です。
◎国立教育政策研究所のホームページには、問題・正当例・解説が掲載されています。家庭学習や長期休業中に苦手なところの克服に向けて再チャレンジしてみましょう!
■質問紙調査より
●奈井江小学校
▽家庭での生活・学習習慣調査
全道平均より大きく上回る
・1日に3時間以上携帯・SNSをしている
全道平均より高い
・朝食を毎日食べている
・同じ時刻に起きている
全道平均より低い
・普段から1時間以上勉強する
全道平均より大きく下回る
・家にある本の数(25冊以下)・新聞を読んでいる
1日におけるスクリーンタイムが全道平均より大きく上回っており、勉強時間も少ない傾向にあります。携帯等の使用のルール作りや学習習慣の定着、日々の学習内容の習熟など、家庭での声かけや見守りが必要です。また、家庭における読書(新聞含)習慣も低い傾向にあります。本や新聞を読むことは、知識教養、語彙力・読解力、想像力・表現力の向上につながりますし、子どもだけではなく、大人もスクリーンタイムを減らし、家族で読書を楽しむ時間を持っていただけたらと思います。
一方で、朝食を毎日食べる、同じ時刻に起きるといった生活規律については全道平均より高い傾向にあります。規則正しい生活は、子どもの健康、学習意欲等に大きく影響します。年齢が上がるにつれ、生活リズムが崩れる傾向も見られますので家庭内において、引き続き、規則正しい生活習慣を心掛ける必要があります。
▽生活意識の傾向
「普段の生活が幸せ」が高く、日々の生活が充実している反面、「将来の夢や目標を持っている」「人の役に立つ人間になりたい」が低い傾向にあります。日々の生活の中で、目標意識や自己有用感が育つ声かけや関わりが必要です。
また、「学校に行くのが楽しくない」も高く、みんなでその理由の背景を探り、解決していくこと、孤独を感じさせないことが大切です。
●奈井江中学校
▽家庭での生活・学習習慣調査
全道平均より大きく上回る
・1日に3時間以上携帯・SNSをしている
全道平均より高い
・同じ時刻に起きている
全道平均より低い
・同じ時刻に寝ている
・普段から1時間以上勉強する
・分かった点、分からなかった点の見直しを次の学習につなげている
・授業で学んだことを他の学習で活かしているか
全道平均より大きく下回る
・家にある本の数(25冊以下)
・新聞を読んでいる
ほぼ、小学生と同様の傾向にありますが、起きる時間が定着している一方で、寝る時間については定着していない傾向にあり、スクリーンタイムが大きく上回っている要因もここにあるのかもしれません。家庭内における規則正しい生活リズムの定着が必要です。
また、1日の勉強時間も少なく、学習意欲も低い傾向が見られます。競争意識が育ちにくい環境に課題があるのかもしれませんが、自分の将来を想像し、チャレンジしていく心、計画的に行動する力を育てていく必要があります。
▽生活意識の傾向
「普段の生活が幸せ」「自分には良いところがある」「人の役に立つ人間になりたい」が低い傾向にあり、日常に感じる幸福感や自己有用感が育つ声かけ、関わりが必要です。
また、小学生同様、「学校に行くのが楽しくない」も高く、理由の背景を探り、解決していくこと、孤独を感じさせないことが大切です。
一方で、「将来の夢や目標を持っている」が高いので、夢や目標の実現のために、自らがどのように行動する必要か、計画性を持ち、実行する力を育むこと、周りの大人が夢を持つ子どもたちを応援・サポートしていく環境をつくることも大切です。
■家庭学習の目標時間
○小学校 学年×10分+α
○中学校 (学年×10分)+60分
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