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自治体の皆さまへ

【年頭のご挨拶】謹んで新年のお慶びを申し上げます(1)

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北海道奥尻町

■町民の皆様新年あけましておめでとうございます
奥尻町長 新村卓実

令和6年の新春を町民の皆さまとともに、健やかにお迎えできますことを心からお喜び申し上げます。
町民の皆さまには、日頃から町政全般を進めるに当たり、特段のご理解とご支援をいただき、心から感謝申し上げます。
昨年は、本町にとりまして深い悲しみとなった平成5年の「北海道南西沖地震」から、30年を迎えた年であり、町民の皆さまには、7月12日に黙とうや慰霊碑「時空翔」において献花にご協力を頂いたことに対しまして、深く感謝を申し上げます。今後は、災害から得た教訓と貴重な体験を風化させることなく、これからも未来につなげていき、町民の安心と安全を守るために、常日頃から防災に対する意識をしっかりと持ち、「安心・安全」な町づくりに邁進していく所存であります。
世界を振り返りますと、地球は温暖化から沸騰化しているとの国連事務総長が発言するほど、連日の猛暑日、海水温においても上昇し、世界全体が異常気象による大雨などの自然災害が多かった一年でもありました。
また、令和2年から始まった「新型コロナウイルス感染症」との戦いは、ワクチンの開発などにより、昨年5月に新型インフルエンザ等感染症から5類感染症に移行されたところであります。これに伴い人流の移動制限がなくなり、全国的に休止しておりました各イベントもコロナ禍前の状況に戻りつつあります。また、訪日外国人の旅行者も急回復しました。
町内においても、人流の移動制限が緩和されたことにより、にっぽん丸を始め大型客船が4度寄港し、観光客も徐々に回復傾向となったところであります。また、4年振りに三大祭りが開催されるなど、町内のイベントも徐々にコロナ禍前に戻りつつあります。また、民宿などの宿泊業においては、土木や建設業に従事する作業員の宿泊場所として使用されていることから、観光客の宿泊場所の確保が課題となったところであります。
水産業においては、期待されておりましたウニ漁が時化により出漁日数が大幅に減少となったことから、予定していた水揚額を確保できない状況となりました。また、イカ漁においても、近年の海水温の上昇などによる環境の変化により、島内周辺海域で漁場が形成されず、一昨年同様厳しい漁模様となりました。さらに、島の特産物のひとつであります飯寿司(いずし)の原料となるホッケ底建網漁(そこだてあみりょう)においては、海水温の影響から来遊時期が遅くなり荒天時期と重なることで出漁日数の減少が予想されることから期待する漁業生産量が見込めず操業を断念したところであります。一方、畜産業においては、肥育するための飼料価格高騰が肥育農家の経営を厳しくしていることから、素牛や肥育牛の販売単価が低迷した年でもありました。

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