去る9月25日(水)に奥尻高校において公開講座「失われた植物を探せ! 赤い木材を作る不思議な桑の木の秘密に迫ってみよう」が開催され、同校の1年生17名が受講しました。
これは、日本学術振興会の支援の下に東京農工大学の梶田真也教授が開催したものです。当日は、奥尻島原産の「赤材桑(せきざいそう)」を探し出すため、奥尻高校の周辺に生育する桑からDNAを取り出し、「赤材桑」と同じ遺伝子を持つ株を探しました。
また、「赤材桑」が初めて発見された大正元年頃の奥尻島の様子についての講演を、教育委員会の稲垣森太主任学芸員が行いました。
「赤材桑」は赤い木材を作る不思議な桑の木で、島内では昭和の初期に絶滅したと考えられていますが、そのDNAは現存する桑の木に受け継がれているかもしれません。残念ながら目的の遺伝子を見つけることはできませんでしたが、普段使うことのない理化学機器や実験器具に触れながら生徒達は楽しく一日を過ごしました。
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