奥尻町教育委員会では、学校の設置管理者としての説明責任を果たし、今後の施策の改善につなげていくことが大切であることから、上記標題の調査(令和6年4月18日実施)について、その結果を公表することとしました。
新しい学習指導要領では、子どもたちの「生きる力」をよりいっそう育むことを目指しています。
■生きる力 学びの、その先へ
※生きる力とは知・徳・体のバランスのとれた力のこと
知=確かな学力
徳=豊かな人間性
体=健康・体力
○生きる力を身につけるための三つの柱
・知識及び技能
・思考力、判断力、表現力等
・学びに向かう力、人間性等
※社会に出てからも学校で学んだことを活かせるよう、三つの力をバランスよく育みます。
※教育委員会や学校では、今日求められている学力を、知識・技能はもとより、思考力や判断力、表現力、学ぶ意欲などを含めた学力ととらえています。
※今回の調査結果は、こうした学力の特定の一部分の結果であることに留意してください。
■奥尻町内の状況及び学力向上策(小学校数:2校、児童数:5人)(中学校数:1校、生徒数:8人)
◆教科全体の状況
教科の領域別に全国を100とした場合の全道及び奥尻町の状況をレーダーチャートで示したもの(奥尻町の平均正答率÷全国(公立)の平均正答率×100で算出)
○小学校
○中学校
◆質問紙の状況
○小学校
○中学校
◆上記結果の考えられる要因の分析
○小学生
・全ての小学校にAIドリルを導入するなど、個別最適な学習と協働的な学びの充実のためにICT環境の充実を図ったことにより、PC・タブレットなどのICT機器を活用することについて、楽しみながら学習を進めることができると回答した児童の割合が全国及び全道を上回ったとともに、国語科では、全ての領域・事項で、算数科では、4領域中3領域で平均正答率が全国及び全道を上回ったと考えられる。
・全ての小学校において、児童の様々な考えを引き出したり、思考を深めたりするような発問や指導を工夫したことにより、物語を読むときに、登場人物の性格や特徴、物語全体を具体的にイメージし、どのような表現で書かれているのか着目していると回答した児童の割合が全国及び全道を上回ったと考えられる。
○中学生
・自分の特性や理解度・進度に合わせて課題に取り組む場面において、効果的にPC・ICT機器をほぼ毎日学習に使用したことにより、学習の中でPC・タブレットなどのICT機器の活用について、画像や動画、音声等を活用することで、学習内容がよく分かると回答した生徒の割合が全国及び全道を上回ったとともに、全ての教科の全ての領域・事項で平均正答率が全国及び全道を上回ったと考えられる。
・総合的な学習の時間において、課題の設定からまとめ・表現に至る探求の過程を意識した指導を行ったことにより、分からないことや詳しく知りたいことがあったときに、自分で学び方を考え、エ夫することができていると回答した生徒の割合が全国及び全道を上回ったと考えられる。
■奥尻町の学力向上策
・家庭と連携した望ましい学習・生活習慣の一層の確立と主体的な学習態度の育成
・校種間連携や個別最適な学びと協働的な学びの充実に向けた「奥尻町教育DX・Step-Up事業」の実施
・ICT機器の効果的な活用に向けた小・中学校が連携した取組の推進
・9年間で育てる児童生徒の姿を共有し、地域全体で学びを支援する取組の推進
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