■法律相談
私が実施している法律相談は、“60分前後の時間で、収入・資力要件を満たす方は無料、満たさない方は5500円で、自身又は第三者が抱えているお悩みをお伺いし、そこにある法律問題を踏まえて、ホワイトボードを活用して助言する。”というものです。私の法律相談には、相談時間、費用負担、悩みの主体及びホワイトボードの活用という点に特徴があると思います。
時間制限を取らない理由は、30分だとすべての問題点に言及することは難しいとしても、あと30分程度延長すれば、一度の法律相談ですべて問題点を解消できるのであれば、わざわざ二度も法律事務所に足を運んでいただかなくて済む(弁護士の立場からすれば、二度も同じお話をお伺いしなくて済む)からです。お互いにとって、時間制限はない方が都合良いのではないでしょうか。
収入要件・資力要件という話は、法テラスの法律事務所の特徴です。
悩みの主体は、原則として、お悩みを抱えているご本人ですが、例外的に、福祉機関で勤務している支援者がご本人に後見人を就けた方が良いのではないかと考えているけれども、ご本人が入院中であるため法律相談に行けないとお申し出いただければ、一定の要件をクリアする必要はありますが、私が入院先の病院に出向いて、その支援者の方とともに、ご本人を交えてお話をお伺いすることができます。
ホワイトボードを活用する目的ですが、法律相談の場で口頭でご説明するだけですと、その場では理解できたように思えても、実際には理解できていなかったということがあり得ますので、こうした事態を防ぐために、ご相談者の方が最低限理解すべき重要なことをホワイトボードに書いて、それをスマートフォンのカメラ機能を使って撮影していただきます。
法律相談は、弁護士ごとにカラーが出るところで、何が正解というものはないものですが、“私の法律相談はこんな感じです。”というものをご紹介させていただきました。
(法テラス江差法律事務所弁護士川口智博)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>