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妹背牛町のSDGs

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北海道妹背牛町

■み~つけた!MOSEUSHIのSDGs(エス・ディー・ジーズ)
SDGsは、日常生活や仕事、メディアを通して一度は聞いたことがある言葉ではないでしょうか。馴染みがあるようで、食糧や水に困ることの少ない日本の暮らしでは、意識を強く持ち続けることは大変なことかもしれません。
世界中の人たちが安心して暮らし続けるための目標、それが「SDGs」です。世界から日本、そして北海道の妹背牛町に目を向けると、私たちが当たり前のように暮らしている生活の中にも、この目標達成に貢献する活動がありました。

〔Q〕SDGs(エスディージーズ)ってな~に?
〔A〕世界に目を向けると、貧しさや争いごとで幸せな日常生活を送ることが難しい人たちがたくさんいます。加えて、技術や経済の発展、環境の変化によって地球の温度が上昇したり、感染症が広まりやすくなるなど、私たちが地球で暮らし続けるためにはいくつかの課題が生まれました。
SDGsは、そうした課題解決に向けて、2015年の国連サミットで採択された国際目標です。具体的には17の目標、169のターゲットから構成されており、2030年までの達成を目指す「持続可能な開発目標」です。

〔Q〕何か特別なことをしないとダメなの?
〔A〕いいえ。難しいことはなに一つありません。例えば、地元でとれたお米を食べたり、使わない部屋の電気を消したり、買い物に出かける時はエコバックを持参したり。私たちの生活の中で、身近なところからSDGsを意識してみましょう。

■仕事の楽しさ 障がいの有無に関係なく
◇アグリーン妹背牛
アグリーン妹背牛は、障がいを抱える人たちの就労支援に取り組む施設です。10~70代の男女18人が利用しており、年間約6万5千個を販売するレタスの水耕栽培やJR妹背牛駅の清掃などを分担。さらに仕事へのやりがいを感じてもらおうと、今年から屋外の畑で野菜づくりも始め、職業選択の幅を広げています。

■古民家再生 母親同士の交流拠点にも
◇from☆Moko
「from☆Moko」(フロム・モコ)は、廃材となる可能性があった古民家を改修した子育て世代交流施設です。子どもたちの遊び場としてはもちろん、母親同士が気軽に集い、育児の悩みを打ち明けられるコミュニティを形成できる場所。SDGsの3番の目標「すべての人に健康と福祉を」、11番の目標「住み続けられるまちづくりを」にも該当する活動を展開しています。

■こんなところにもSDGs
妹背牛町には、子どもたちが基幹産業の農業を体験する「ふれあい農園」があります。農作物の栽培を熟知している農業技術指導員が在籍しており、専用の田畑と人材を用意することで質の高い農業体験学習を展開しています。主力のコメのほかに、ジャガイモやトウモロコシなど、栽培する種類も豊富です。
また、校外の活動として「郷土クラブ」のメンバーも野菜の苗を植え、食べ物の大切さを学んでいます。

◇コメの無農薬栽培で持続可能な農業を実践
有機農業に取り組んで9年目を迎える関吉淳さん-町内3区-は、環境保全型の農業を実践する株式会社「ファーマーズ・クラブ雪月花」の一員です。
有機農業に活用するのは、微生物の働きで自然界の浄化作用を活性化させる点に着目した技術。豚ふん堆肥や腐植土、水、安山岩などを原料にした「生物活性水」を水田に散布することでコメの無農薬栽培を実現しており、5年前に有機JAS認証を受けています。
関吉さんが有機農業に関心を持ったのは、子どもの誕生がきっかけ。「自分たちで食べる家庭菜園の野菜は無農薬。お米も無農薬で育てよう」と、子どもが口にする食糧への安心・安全への意識が高まりました。
無農薬のコメは「ゆめぴりか」「ふっくりんこ」「きたくりん」など5品種で、計5・2ヘクタールに作付け。手間がかかる除草作業は6月がピークで、1カ月間の3分の1以上に当たる労働日数を除草機の運転に費やしています。
その苦労が価格に反映されるようになり、インターネット上にも名指しでうれしい書き込みがありました。「この品種で一番おいしかった」という消費者からのメッセージに、持続可能な農業に向けた仕事へのやりがいと責任感を持つきっかけにもなりました。

■もせうし×福祉×SDGs
◇いきいき百歳体操
物を持ち上げたり、転びにくくするための筋力をつける「いきいき百歳体操」。町から事業の委託を受けたNPO法人「わかち愛もせうし」が体操の普及を目的に活動を続けています。
日時や自宅から会場までの距離で、参加を見送らざるを得ない人たちのために、町内会の有志が自発的に組織を立ち上げ、気軽に参加できる環境を整えました。
町内11区が2017年に、3区が翌18年にそれぞれ組織を発足。ご近所さんの顔を合わせる場にもなった「いきいき百歳体操」からは、日常生活に必要な筋力をつける当初の目的に加え、町民同士のつながりも生まれています。

◇ほっとひと息つけるほっと茶屋
体験活動を楽しむ「ほっと茶屋」は、町内に住むお年寄りの外出する機会を創出し、新しい趣味を探すきっかけにもなっており、年齢を重ねても住み続けられるまちづくりの一助となっています。

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