■農村と町が共生する文化を目指して
妹背牛町長 田中一典
町民の皆様、令和6年の新春、明けましておめでとうございます。昨年は、新妹背牛橋の感動的な渡り初めがあり、国道12号線と道道深川雨竜線がしっかりと結びつき、大型車両・自転車・歩行者の安全通行が可能となりました。緊急時の物流・インバウンド経路としても態勢を整え、将来の妹背牛町の発展に寄与すると認識致します。
次に本町農業も昨年は高温障害や大風の倒伏被害で苦しめられましたが、今年度は米価の価格水準を維持し、更には高騰した資材・燃料・肥料などが適正価格に落ち着く事を祈念し、安定化に向けたその動向や状況を注視してゆく考えであります。
また地元商店街の地域振興を通じ、物価高騰の影響を受けている町民生活の下支えをする施策を国や道とも協調しながら進めて参ります。デフレからインフレ移行期の経済の安定的な推移を注視しながら給与水準が物価上昇に追いつくように調整機能の役目も果たしてゆく考えです。
さて4年間コロナ禍で痛めつけられました社会生活が、復活の兆しを見せ始めました。春秋の神社のお祭り・戦歿者慰霊祭・保育所や学校の諸行事・勇壮な消防演習・夏祭り・豊年盆踊り・遊歩市・敬老会・文化祭などに参加いただいた町民の嬉し・懐かしの笑顔でのお喋りが溢れていました。健康に生きてゆく為に、コミュニケーションの大切さを、コロナ禍ほど私たちに深く知らしめてくれた経験は無いかも知れません。
また、昨年の酷暑を契機に、保育所・学校・老健・公共施設に順次エアコンの整備を進めます。北海道の風物詩の中に、暑い夏を快適に過ごすエアコンが必需品として登場する時代が到来したようです。
最後になりますが、高齢化率が高くなることは悪い面ばかりでは無いと考えます。ご高齢の生活をあらゆる年代の方たちと愉しむ心意気こそが、私たちの新しい生き方を指し示すものと信ずるからです。
そして、お待たせいたしました。本年4月下旬ぺぺル温泉がリニューアルオープンします。源泉掛け流しのお湯と、サウナスペースや料理を愉しみながら、湯気のむこうに新しい世界の顔を一緒に垣間見たいと思います。今年の豊年祈願と同時に、この1年が町民の皆様の飛躍の年となりますようご祈念申し上げ年頭のご挨拶と致します。
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