■働く喜びを実感!! 仕事にやりがい!
高齢者事業団 桝田武美(ますだたけみ)さん
夏の日差しがまぶしい8月中旬、遊具やパークゴルフの利用者でにぎわう遊水公園「うらら」に草刈り機のエンジン音が響き渡ります。
額に汗を浮かべて草刈りに励むのは、1区の桝田武美さん(77)。農機具メーカーに40年間勤めた経験から、草刈り機や子どもたちが遊ぶバッテリーカーの修理もお手のものです。
定年退職後の1年間は、暇を持て余していたそう。「体を動かす仕事がしたい」と、高齢者事業団に登録して9年が過ぎました。
サラリーマン時代は会社のために働いていた桝田さんも、現在は気持ち良く公園を利用してもらうために仕事をこなしています。
「自分で仕事の段取りを決められることが楽しい」と、働く喜びを感じる毎日。パークゴルフ場のコース刈りでは、草の高さ1・8センチを基準に、コースの起伏に合わせて芝の状態を整えていきます。
「いいコースだね」「打ちやすい」などと喜ぶ、パークゴルフ愛好者の温かい言葉を励みに、桝田さんは草刈りを通じて仕事への充実感を得ています。
■町民に愛される手作り弁当
わかち愛食堂
NPO法人「わかち愛もせうし」は毎週月曜日、栄養満点の手作り弁当をワンコインで販売しています。野菜をふんだんに使った週替わり弁当は、彩りも鮮やか。「おいしい」「いつも楽しみにしている」とリピーターにも好評で、個人や事業所向けに毎回140~160食分を作っています。
長年の主婦業で料理の腕を磨いてきた女性6人が調理を分担。午前7時から「わかち愛もせうしひろば」の調理室に集まります。約9升分のご飯を炊いて、手際よくおかず4品を作り、容器に盛り付けていくチームワークが光ります。
「わかち愛食堂」を始めて今年の9月で丸10年。チーフの中山由美子さんが中心となって健康に配慮したメニューを考え、最初は定食でしたが、コロナ禍を機にテイクアウトできる弁当に切り替えました。
食材費が高騰しても500円の値段は10年前のまま。10回購入すると1個分の弁当が無料になるスタンプカードも好評です。
■町民会館にも元気なシルバー世代
◆陶芸クラブ
陶芸クラブは現在、女性10人が和気あいあいとした雰囲気の中で活動を続けている団体です。「作り直しができる」ことも陶芸の魅力といい、おしゃべりを楽しみながら、オリジナルの陶芸作品を作っています。
◆悠遊クラブ
悠遊クラブは週に1度、高齢者が町民会館に集まって川柳や健康麻雀を楽しむ団体です。お互いの作品を講評し合い、メンバーの中には瞬時に川柳を作る「即興詩人」の異名を持つ人もいます。
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