■冬もあったか!青空自主保育「とちのみ」
酒田美佳(さかたみか)さん(1区)
抱きかかえる次男が楽しそうに羽子板の絵を描いているのは、青空自主保育「とちのみ」の活動で段ボールを切り取った羽子板づくりの一コマです。夫のUターン就農を機に、札幌市から妹背牛町に移り住んでもうすぐ5年目。当時、町内に友だちがいなかった私を温かく迎えてくれたのが、「とちのみ」のお母さんたちでした。
「とちのみ」は月に2、3回ほど季節行事や自然散策、体験活動を楽しみながら、親子が交流を深める子育てサークルです。未就学児童とその保護者が主な対象で、代表の方によると、サークル名には「その〝とち〞に根づき、大きな〝み〞をつけて、自分らしさを大切に成長してほしい」との願いがあるそうです。
冬は羽子板づくりやもちつきのほかに、みそづくり体験も行われます。「みそはスーパーで買うもの」と思っていた私にとって、息子と一緒に麹をもむ体験はとても新鮮でした。
みそを半年ほど熟成させた後、秋には「みそ汁パーティー」も開かれます。皆さんが持ち寄ったおかずとご飯はもちろん、自分たちで作ったみその味は甘みがあって格別です。会話も弾み、先輩のお母さんたちに育児の相談をすることもありました。
現在は2人の息子がおり、兄弟で元気に追いかけっこする様子を見守る時間が幸せです。「とちのみ」は、安心して子育てができる環境の一助になっていると思います。残念ながら町内に子育て世代は少ないですが、これからもお母さんたちと一緒に「とちのみ」を盛り上げていきたいです。
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