「いいとこ撮り」は、広報担当者が見つけた町の魅力やホットな話題をお届けするコーナーです。
■彫刻作品「ザブーン」 役場庁舎1階に展示中
北海道の内陸に生まれた高橋さんはなぜ、妹背牛にない海の波に着想を得たのでしょうか。
日本を代表する漫画家・鳥山明さん(故人)に憧れた青年時代。18歳で故郷を離れ、アートの世界に飛び込みます。
美術家として転機を迎えた2007年の夏、滞在していたニューヨークの友人から波に飛び込む「ザブーン」という遊びを教わります。
人を飲み込む津波の恐ろしさではなく、海の豊かさを感じることができた喜びは、地震の多い日本で育った高橋さんのアーティスト人生において、大きな刺激を与えました。
波から連想される驚異と喜びの相違点は、360度ぐるりと作品を見渡した時の印象の違いに表れています。
波に飛び込む浮遊感を表現した「ザブーン」の文字からは、鳥山さんの代表作「ドラゴンボール」の戦闘シーンを盛り上げる効果音のような迫力が伝わってきそうです。
高橋喜代史さん 49歳
・美術家
・妹背牛町出身
・札幌市在住
・波に飛び込む音を可視化した「ザブーン」で、2021年の第3回本郷新記念札幌彫刻賞を受賞。この受賞作品を令和7年3月末までの約1年間、故郷の妹背牛に無償貸与。
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