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【移住者特集】もせうしで暮らす人たち(2)

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北海道妹背牛町

◆移住×仕事
動物が好きな市川梨花(りんか)さん(埼玉県所沢市出身)は酪農学園大(江別市)への進学を機に、北海道での生活を始めました。卒業後はJA北いぶき妹背牛支所に就職し、妹背牛町へ移住。のどかな田園風景が広がる妹背牛での生活に「静かで暮らしやすいまち」と、印象を語ります。
米穀農産課兼花卉蔬菜課に配属された市川さんの主な仕事は、経理事務のデスクワーク。「一日でも早くパソコン操作に慣れて、優しい先輩たちのようなJA職員に成長したいです」と、張り切っています。
職場を離れると、愛犬との散歩が楽しみ。オスのマルチーズ「ポルテ」(3歳)を連れていく、自宅近くの散歩コースが妹背牛町内のお気に入りスポットで、「元気いっぱいなポルテがストレスなく散歩できる環境がいいですね」と、広々とした道を20分かけて歩くことが日課です
市川さんは「空気もお米もおいしい」という妹背牛町での新生活を楽しんでいます。

◆移住×健康
妹背牛町出身の坂井美津代さんは昨年6月、住んでいた東京都から妹背牛町に帰ってきました。20歳で故郷を離れてから50年ぶりの帰郷。稲苗が青々と育つ景色に「やっぱり、妹背牛は田んぼ。あ~帰ってきたなぁ~」と懐かしさを覚えたそうです。

転勤族だった夫・晃二さんと結婚し、札幌市、新潟県、東京都に移り住みました。「妹背牛は公園が少ない印象。お店が減って寂しいけれど、ゆったりとした感じが住みやすいですね」と話しています。
引っ越し費用を支援する町の助成金で、北海道の冬に欠かせないストーブを購入。冬場の運動不足や健康に配慮し、保健センターで開かれている「サーキットトレーニング」に通い始めました。
「無理なく運動ができる」と、毎週のサーキットトレーニングに参加していると、新しい友人との会話を楽しむ時間も増えました。
移住した当初、地元に残っていた友人と町民の方に温かく迎え入れてもらったことに「とてもうれしかったです」と、感謝しています。

◆移住×育児
子育てに奮闘する中川梨乃さんは3歳の男の子と生後8カ月(取材当時)の女の子を育てる2児の母親です。深川市内の会社で働く夫・恭一郎さんと現在の家に移り住んで、もうすぐ1年。家族4人で幸せな時間を過ごしています。
保育料の無償化など、子育て支援に手厚い妹背牛町について、梨乃さんは「ふだんの食費や洋服代を除いて、幼い子の教育にほとんどお金がかからないことが魅力ですね」と、笑顔で話します。
結婚・出産に伴い、町から支給された助成金の使い道は、冬場の灯油代に充てたという梨乃さん。「物価が高騰していたので、とても助かりました」と、振り返ります。
新鮮な野菜が収穫されるこの季節は、農産物直売所「SUN工房あぜみち」で地場産品を買い求める機会が増えるといい、中川さん一家の栄養バランスのとれた食卓を支えています。
商工会のお得なスタンプラリーにも参加しているという中川さん夫妻。休日は、夫婦で「食事処紀州」や「炭焼き杜」などに足を運び、食事を楽しんでいます。
恭一郎さんのお気に入りは、妹背牛の夏を彩る「町民まつり」や、食べ歩きを楽しむ「遊歩市」など温かい雰囲気の祭り。「サウナが好きなので、子どもが大きくなったら一緒にぺぺルに行きたいですね」と、声を弾ませます。
中川さん一家は妹背牛に住んで家族が増え、にぎやかで有意義な妹背牛ライフを満喫しています。

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