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謹賀新年(1) 妹背牛町長 田中一典

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北海道妹背牛町

■若い成長力と老年の成熟した力が調和した町づくり
町民の皆様、新年明けましておめでとうございます。
昨年、妹背牛町の稲作は天候にも恵まれ、質量ともに素晴らしく、米価の水準も納得できる出来秋を迎えることができました。返礼品として人気の高いお米を中心に、ふるさと納税への寄付金が過去最高額の5億円を超えたことも、町民サービスを支える貴重な財源となっています。
さて、昨年を振り返りますと、タイトルにも記した通り「若い成長力」を切に感じた出来事がありました。町内で初めて実施された「子ども議会」は、小学6年生が議場での学びを学習発表会の演劇へと発展させました。少子化が進む妹背牛の未来を変えるために子どもたちが奮闘する物語は、行政を預かる私たちに強い刺激と深い感銘を与えてくれました。
また、将来の町づくりには「老年の成熟した力」も必要です。老若男女が創り上げる介護劇は昨年で11年目を迎え、認知症を患っても最期まで自分らしい人生を送りたいというメッセージが込められています。若々しく上昇する力と、老年の人生を見つめる力が調和された社会のバランスを保つことへの使命を託されたかのようでした。
第9次総合振興計画に掲げた「小さなまちから広がるつながり暮らしやすいまちもせうし」のテーマは、もちろん行政職員だけで実現できるものではありません。行政が取り組む公的部門の課題を基礎に、町民お一人おひとりが自己実現できる可能性を認め合いながら、それぞれが輝くことのできる町を目指し、かじ取りをして参りました。
本年も、町としてはゼロカーボンの推進に向けた調査を続けていきます。災害時のレジリエンス(回復力)を強化し、高齢者に対する医療・福祉サービスの確保を最優先課題と捉え、医療・福祉施設のエリアに太陽光発電・蓄電池を導入するマイクログリッドの構築に向け、基本設計を行っています。
また、妹背牛温泉「ぺぺル」がリニューアルオープンから2年目の年を迎えます。交流人口を増やしながらフル稼働に向けて進んでおり、皆様に癒しと安らぎを与える空間として、従業員一同、気持ちの良いお出迎えに向けて精進して参ります。
幸せのひとときに包まれる温泉のように、皆様のご健勝とご多幸をご祈念申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

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