●性のあり方はさまざま
皆さんは、性のあり方について考えたことはありますか?誰もが持つ性は、主に4つの要素の組み合わせからできているとされ、組み合わせはさまざまです。その広がりは虹のようにグラデーションであると表現されます。
▽生まれたときに割り当てられた性別
戸籍に記載された性別「からだの性」
▽性自認
自分がどの性別であるかの認識「こころの性」
▽性的指向
恋愛感情や性的な関心についての指向「好きになる性」
▽性表現
言葉づかいや服装、しぐさなど「性の表現」
◆SOGI(ソジ・ソギ)
性的指向(Sexual Orientation)と性自認(Gender Identity)の頭文字をとったものです。特定の性的指向や性自認の人のみを対象とする表現ではありません。性のあり方に関わる概念を広く表す言葉で、全ての人に関わるものです。
●LGBTとは?
性的マイノリティの総称で、性的指向に関わる表現のレズビアン、ゲイ、バイセクシュアルと性自認に関わる表現のトランスジェンダーの頭文字をとったもの。その他のセクシュアリティを含めてLGBTQなどと表現される場合もあります。
L…レズビアン
同性を好きになる女性
B…バイセクシュアル
どちらの性も好きになる人
G…ゲイ
同性を好きになる男性
T…トランスジェンダー
体の性と心の性が異なる人
◆その他のセクシュアリティ
A…アセクシュアル
恋愛や性的な感情を誰に対しても抱かない人
X…エックスジェンダー
性自認を男性、女性のどちらでもないと感じている人
Q…クエスチョニング
自分の性自認、性的指向が分からない、または明確にしたくない人
●性的マイノリティを取り巻く問題
性的マイノリティに該当する人の割合は、1.6パーセントから10パーセント(民間を含む各種調査)とされています。差別や偏見を恐れてカミングアウトできない人は多くいます。自分の周りに性的マイノリティはいないと思っていても、気づいていないだけかもしれません。
アウティング:自らの意思で伝えるカミングアウトに対し、性的指向などを本人の同意無く周囲に伝えてしまうこと。善意であっても人権侵害に当たります。決して行わないようにしましょう。
職場の無理解:配置転換や退職勧奨など、不利益な扱いを受けることがある。
カミングアウトがしづらく、自身を偽って会話しなければならないことがストレスにつながり、人間関係を築きにくくなることで職場での孤立につながる。
就職活動:男女分けや性別を問われる機会が多く、カミングアウトせざるを得ない場面に直面、または、選考でマイナスの影響を与える不安からカミングアウトできない。
各種制度の利用:法律上、同性婚が認められていないため、相続、配偶者控除、社会保険上の各種保障や休暇・福利厚生制度などで、同性パートナーが配偶者と同じと認められないケースがある。
性別表明の慣行:トイレが男性・女性用の2つの選択肢しかなく、トイレに入ること自体を我慢してしまうことや、職場や学校で性自認と異なる制服の着用を辛く感じる。
●誰もが安心して暮らせる社会へ
市では、性の多様性についての理解が広がり、当事者が抱える課題が社会の共通認識となり、性のあり方にかかわらず、全ての人の人権が尊重され、多様な生き方を認め合うことができる社会づくりを地域全体で進めていきます。
また、地方自治体において同性カップルを婚姻に相当する関係として認める『パートナーシップ制度』の導入に向けて、検討しています。
詳細:地域生活課
【電話】25-2951
<この記事についてアンケートにご協力ください。>