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すべては子どもたちのために すべての子どもたちのために

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北海道富良野市

富良野市では、「富良野市特別支援連携協議会」を組織し、市内小・中学校において学校や子どもの実態に応じて、個別的に医療・福祉との連携や支援に取り組みながら特別支援教育の推進を図ってきました。
今回の特集では、富良野市の0歳から1818歳まで切れ目のない支援に向けての取り組みと合わせて、令和5年4月から「ことばとまなびの教室」と名称変更をした通級指導教室の紹介と令和5年6月に設立した「富良野市特別支援教育学校誘致期成会」の取り組みを紹介します。

■教育的な支援の充実と支援体制
教育委員会では、就学前(年長児)だけではなく、早期からの就学相談を行い、保護者の不安軽減や保護者と小学校との教育相談の機会を設定するなど、安心して就学できる体制を構築しています。

■幼稚園・保育所・小学校の連携
小学校の特別支援教育コーディネーターが幼稚園・保育所に訪問し、就学前の子どもの様子を見学します。早めに子どもたちの実態を把握することで早期から支援できる体制づくりを行っています。
また、保護者に対しては、就学に関わる不安の軽減や小学校での支援をより充実させるため、適切な情報提供と就学相談の充実に取り組んでいます。

■小学校・中学校・高校の連携
中学や高校進学の際には「すくらむふらの~子どもの成長記録ファイル~」などを活用し、個別の教育支援計画や指導計画についての引き継ぎを行っています。
また、卒業後に子どもが適切な進路選択ができるよう、学校生活や学習に関わる情報提供を行うことと合わせて、保護者や関係機関との連携を図っています。

■富良野市関係機関連携体制

長期的な視点に立って幼児期から学校卒業後まで一貫した支援を行うことが重要です。
※詳しくは本紙をご覧ください。

■自分のもっている力を発揮するため、いま、一番必要としていること

「ことばの教室」は、通級指導教室として、広く言葉と学びに関わる指導を行っていました。しかし、名前のイメージから、「発音の指導」など、言葉のことだけを扱う場所と誤解しやすいという声を受け、令和5年4月に「ことばとまなびの教室」に名称を変更しました。
「ことばとまなびの教室」は、家庭や学校など様々な場面で、もっている力を十分に発揮できず、困りを抱えている子どもに、全体的な発達を促したり、心の安定を図ったりするための支援を行う通級指導教室です。

▽「通級」って何?
通っている学校(学級)で勉強しながら、決められた曜日・時間帯に「ことばとまなびの教室」に通って指導を受けることをいいます。
子ども一人ひとりの目標が違うので、マンツーマンの個別指導を原則としていますが、同じ時間帯に通級する児童と小集団活動を行うこともあります。また、保護者が通級に付き添うことになっていますので、保護者の方も一緒に活動に参加してもらうこともあります。

▽どんなことをしていますか?
学校教育のカリキュラムの一つである「自立活動」を行っています。
一人一人の子どもが自分のもっている力を発揮するため、「本人や保護者の願いを中心に一人一人に必要なことを明確にして、その子に合わせた指導を考えています。安心して過ごせる環境の中で、「やりたい」「やってみよう」という気持ちをもち、「できた」「わかった」と実感できることを大切にしています。

■道立特別支援学校誘致期成会の取り組み
9月1日、6月22日に設立した「富良野市への道立特別支援学校誘致期成会」の報告集会が開催され、約90人が参加しました。
報告集会では、全体の児童生徒数が減少する中、特別支援学級の児童生徒数が増加傾向にある背景や学びの場の選択肢が狭くなっている現状、立地によって「子どもたちの学びの場の充実」「保護者負担の軽減」「社会参加への促進」「社会的包摂の促進」など富良野市にとって大きな影響があることが説明されました。
また、期成会顧問の水間道議が道議会での活動報告、市民団体とまり木の思いが報告されました。
今後、北海道への要望活動や研修会の開催などの活動を予定しています。

問合せ:教育振興課
【電話】39-2320

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