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自治体の皆さまへ

新しい風をおこす地域おこし協力隊(1)

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北海道富良野市

■地域おこし協力隊とは
地域おこし協力隊は、都市地域から過疎地域などの条件不利地域に住民票を異動し、地域ブランドや地場産品の開発・販売・PRなどの地域おこし支援や、農林水産業への従事、住民支援など「地域協力活動」を行いながら、その地域へ定住・定着を図る取り組みです。隊員は各自治体から委嘱を受け、任期はおおむね1年から3年です。
令和4年度では全国で1118自治体で受け入れ、隊員数は6447人となり、全国的に受け入れる自治体や隊員数が増加しています。
富良野市では平成25年から地域おこし協力隊員を受け入れ、山部・東山支所やラジオふらのに勤務し、地域づくりに取り組んできました。これまで8人を受け入れ、うち2人が定住しています。

今回は、地域おこし協力隊募集支援業務委託事業として、(株)ファウンディングベースから紹介され、令和4年6月からふるさと納税やワーケーション、シティプロモーションなどの事業を行っている地域おこし協力隊の紹介や活動内容、これからの取り組みを紹介します。

■磯尾悠真(いそおゆうま)さん
出身地:京都府舞鶴市
趣味:スポーツ観戦、ものまね
富良野市のワーケーション推進の担当としてSNSやWEBページ運用とイベントの実施をしています。ワーケーションとはワーク(仕事)とバケーション(余暇)を組み合わせた造語ですが、富良野ではバケーションの部分をエデュケーション(教育)などに変えた取り組みも行っています。

▽地域を知ることが経験に
昨年の活動を振り返ると、2つのイベントの実施が印象に残っています。一つ目は、昨年6月に実施したワーケーションチャレンジです。参加者の方との交流も刺激が多かったのですが、着任してすぐのイベントだったこともあり、地域を知ること、地域の事業者の方を知ることのそれぞれが自分にとって大きな影響になりました。
二つ目は、今年の1月に実施した人材開発型ワーケーションです。こちらは観光庁の実証事業としてJTBさんと一緒に実施した企画なのですが、事前の準備から当日の受け入れまでほとんどを一人で実施しました。着任約半年で地域の事業者の方だけではなく、外部の方とも連携をとって企画づくりができたことは、とても良い経験になったと思っています。

▽関西に比べると夏は快適
体感温度がかなり変化したと思います。冬の寒さは何となくわかっていながらも想像以上でした!今まで5月に入って雪がちらつくという経験がなかったので衝撃でしたし、気温がマイナスからプラスに変わっただけで「暖かくなった」と感じた時は人間の適応能力の高さに驚かされました。
ただ、逆に夏はとても過ごしやすいとも思いました。関西に住んでいた時は5月末ごろから9月末ごろまでエアコンをつけていましたが、富良野で昨年エアコンを使ったのは2回のみで、それぞれ2時間程度しか使用しませんでした。関西では考えられないです。

▽視野を広げて模索する
地域おこし協力隊であり、(株)ファウンディングベースというまちづくり会社の一員なのですが、「自分たちが継続的に街に必要とされる存在になること」を目標にしています。ただ、「じゃあ継続的に必要とされる存在ってなに?」となるとまだはっきりとしたものが見えていません。協力隊卒業後の目標を目指しながら、ワーケーションの推進だけでなく他のことにも視野を広げ、模索を続けたいと思います。

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