■賃貸住宅退去時のトラブルに注意
Q
家賃5万円の新築賃貸アパートに3年間住み、先月退去した。管理会社立ち会いのもと部屋の状況を確認すると、クロスの一部が剝がれているので、色合わせのため全面張り替えになると言われた。後日、クロスの全面張り替え費用と清掃代などを合わせた8万円を請求され、敷金5万円を差し引いた3万円の支払いを求められている。私が全面張り替え費用を支払わなければならないのか。
A
国土交通省の原状回復にかかるガイドラインによると、借主が一部のクロスを破損した場合、他の面との色や柄合わせを理由とした部屋全体のクロスの張り替えは「グレードアップ」に相当します。そのため、借主は破損部分を含めた壁の1面分の費用を負担すればよいことになります。
また、修繕費の負担割合は経過年数に応じた残存価値で算定します。クロスは経過年数6年で残存価値が1円となることをもとに、管理会社と話し合いをするよう助言しました。
借主の故意や過失による傷や破損などを復旧することを原状回復といいます。退去時に原状回復費用をめぐるトラブルが多くみられますが、契約時にも注意が必要です。
最近はインターネットで物件の詳細や写真が見られるため、内見のために現地に行く時間や交通費もかからず大変便利です。しかし、現地に行かないと日当たりや騒音、設備など、わからないこともあるため、自分の目で確認してから契約するようにしましょう。
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