■第6次富良野市総合計画の4つのコンセプトと主な内容
◆輝く。つながり合う。ひとのWA!
◇健康づくり
生活習慣病の発症、重症化を予防するため、エビデンス(科学的根拠)に基づく健診・保健指導の実施や高齢者の保健事業と介護予防の一体的実施、ふらの健幸ポイント事業の拡充など、健康寿命の延伸に向けた取り組みを推進します。
◇母子保健
保護者が子どもの成長・発達を正しく理解し、子どもとの接し方や適切な生活習慣の確立ができるよう、妊産婦及び乳幼児に対する相談や保健指導の充実、産後ケア事業の拡充に取り組みます。医師会及び地域センター病院と連携し、圏域の周産期医療・小児科医療体制の確保を図り、安心して出産・育児ができる環境づくりのための支援を行います。
◇地域医療と人材確保
医師会や地域センター病院及び圏域自治体と連携し、救急医療体制の維持や医師養成確保修学資金の貸付など圏域の医療の要である地域センター病院の医師確保に支援を行い、地域医療体制の充実に向けた取り組みを推進します。看護人材の育成は、富良野看護専門学校を中心として、看護職員養成修学資金の貸付の継続とともに、地域に定着する看護人材を育成します。
◇社会福祉・高齢者福祉
地域における社会福祉は、健康づくりや社会参加、生きがい活動などを支援するとともに、すべての人が参画し、地域をともに創っていく地域共生社会の実現に向けた取り組みを推進します。令和8年度から始まる第4期富良野市地域福祉計画の策定に向けて、市民策定委員会や市民アンケートなどにより、実態に即した計画策定をめざします。
高齢者福祉については、令和6年度からの第9期富良野市高齢者保健福祉計画・介護保険事業計画の基本理念を「住み慣れた地域で助け合い支え合う安心して過ごせるまちづくり」とし、地域の社会資源を活用しながら、高齢者とその家族を支える地域づくりを推進するとともに、喫緊の課題である介護人材の確保・定着に取り組みます。
介護予防については、引き続き高齢者の介護予防・重度化予防を推進するため、健康維持を図るとともに、心身機能の低下・孤立の解消に向けて、通いの場の充実に取り組みます。
◇男女共同参画と多文化共生
学校・事業所・関係機関などと連携し、人権尊重と男女共同参画社会の実現に向けた意識の普及啓発に努めます。
また、外国人観光客や就労外国人の増加を見据え、「外国人との共生」について、地域と連携を図り、ともに住み良いまちづくりを推進します。
◇文化芸術活動・スポーツ活動
文化芸術活動については、文化会館・サンエーホールを拠点に文化団体の支援や発表・鑑賞の機会を提供し、文化振興を図るとともに、小中高生の各種大会への助成を行い、人材育成を推進します。文化芸術の推進に関する基本計画を策定し、市及び関係団体などの協働により計画を推進します。
スポーツ活動については、スポーツセンターの耐震改修に取り組むなど、スポーツインフラの整備を図り、代替施設の確保により、スポーツの振興に努めます。
◇移住・定住の促進
移住・定住の促進については、「リビングフラノ」をはじめ、富良野市公式SNS等により、富良野の魅力や暮らしに関する情報を発信します。また、移住フェア・移住相談会などへの出展や地域おこし協力隊制度を活用しながら、移住を検討する人を対象としたシティプロモーションを実施します。
◆創る。まわす。しごとのWA!
◇持続可能な農業と鳥獣害対策持
続可能な農業の推進については、令和6年度からスタートする第4次富良野市農業及び農村基本計画に基づき、「多様な人材確保・育成」「持続可能な生産基盤」「生産性の高い農業・農村」「ふらのブランドの確立」を4つの柱として、取り組みを進めます。
鳥獣害対策については、農作物被害を軽減し、安定した農業経営を維持するため、効果的・効率的な駆除の検討や、ハンターの育成・確保などに向けた支援を継続します。
◇人材確保対策と観光地形成
商工業における中小企業振興及び創業支援については、各種制度融資や中小企業振興総合補助金により支援するとともに、人材確保対策により、企業の魅力づくりも合わせた支援に取り組みます。
国際観光地としての受入環境整備について、アジア圏からの誘客を進めるとともに、関係団体と連携し、オーストラリアからの冬期の誘客を進めます。
◆想う。みがき合う。まちのWA!
◇道路整備
災害に強い道づくりを進めるため、市道東9条、南2丁目2、南6丁目の整備を継続し、北2号橋の修繕、槻巳橋架換に伴う旧橋撤去及び仮設工事、橋梁点検結果に基づき現行計画の見直しを実施します。高規格道路旭川十勝道路については、「富良野北道路」「旭川東神楽道路」の整備促進、上富良野町から中富良野町間の計画段階評価の調査促進に向け、関係機関に対し強く働きかけます。
◇公園の整備
住吉公園ほか3公園の遊具更新や鳥沼公園照明灯の更新を進め、公園遊具規準劣化診断結果に基づく遊具の修繕や使用不可と診断された遊具を撤去するとともに、ユニバーサルデザイン型遊具や健康遊具の設置により「使われて活きる公園」となるよう進めます。
◇地域交通体系の構築
総合的な地域交通体系の構築については、AIオンデマンド交通「ふらのり」を継続運行し、まちづくりと連動した持続可能な公共交通体系の実現を目指します。
◇市民相談・消費生活相談
市民相談・消費生活相談については、日常的な相談窓口として相談員を配置し、無料法律相談や総合市民相談会の開設など、市民生活・消費生活におけるトラブル防止・解決を図るとともに、市民向け相談業務窓口連絡会議を開催し、市内関係機関との情報共有・連携を図ります。また、おくやみコンシェルジュを配置し、おくやみ手続きの支援を行います。
◇財源の確保
持続性のある健全な財政と、市税の公正で適正な課税及び徴収に努めるとともに、コンビニ収納の導入やeLTAXエルタックス)を通じた電子納付の拡大により、市税等の納付の利便性向上に取り組みます。また、ふるさと納税については、シティプロモーションや関係人口創出の取り組みと連動し、富良野の特産品やまちの魅力を積極的にPRすることで、寄附金額の確保を目指します。
◆感じる。つなげる。自然のWA!
◇地球温暖化対策とリサイクル
富良野市地球温暖化対策実行計画を改定・公表し、地域環境美化の活動や各種環境調査の情報提供により、市民のゼロカーボンや環境保全意識の啓発に努めます。枝草ごみ資源のバイオ炭化による地域内資源循環事業に取り組むなど、リサイクル事業の課題解消に取り組むとともに、リサイクル資源の地産地消や脱炭素の推進を継続します。
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