■前頭側頭型認知症について
前頭側頭型認知症とは、脳の前頭葉や側頭葉が萎縮することで起こる認知症です。他の認知症と違い、多くは40~60代の比較的若い年齢で発症します。前頭葉は主に「人格・社会性・言語」を司り、側頭葉は「記憶・聴覚・言語」を司ります。このような働きをする部分が障害を受けることにより次のような症状が出現します。
・これまでの本人の性格では考えられないような自分本位な行動や反社会的な行動をとる(万引きや盗み食いなど)
・常同行動(同じ時間に同じ行動を毎日行うなど)
・無関心・無気力
・言語障害(物の意味が分からなくなる、物の名前が言えなくなるなど)
初期では行動異常や言語障害が主な症状であり、記憶障害は目立ちません。
前頭側頭型認知症を根本的に治療する方法はなく、症状を緩和するための対症療法が治療の中心となります。
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