■富良野産の野菜を食べよう
~今月の野菜:ミニトマト~
◎管理栄養士です
◆今が旬の「ミニトマト」
富良野のミニトマトの収穫時期は、6月上旬から10月下旬頃で、旬を迎える夏が出荷のピークとなります。昼夜の寒暖差が大きい富良野盆地の気候は、ミニトマトにも適しており、ハウス栽培で味に大きく影響する水分の調整を的確に行っています。約200種類もの品種があり、生産者さんによって味に違いがあるため、ぜひいろいろな品種を味わってみてください。
◆ミニトマトの栄養素
爽やかな酸味の正体であるクエン酸は、野菜の中で最も多いと言われています。胃酸分泌を促進する効果があるので食欲増進につながり、夏バテで食欲が落ちた時にも良い野菜です。また、ミネラルの吸収率を高める作用もあります。うま味成分のグルタミン酸も含まれており、果肉部よりもゼリー部に約4倍多く含まれています。肉や魚にはイノシン酸、きのこ類にはグアニル酸といううま味成分が含まれていますが、これらが組み合わさると相乗効果でうま味を強く感じるので、肉と一緒に炒める、お好きな魚でアクアパッツァ、きのこと一緒にスープやホイル焼きにするのもお勧めです。
通常のトマトに比べて赤い色素のリコピンは2.5倍以上、β‐カロテンやビタミンCは約2倍多く含まれます。これらには抗酸化作用があるので、生活習慣病・がん予防や美肌効果が期待できます。まだ青い場合は、常温で追熱させるとリコピンが増えます。リコピンは熱に強く脂溶性なので、ドレッシングをかけたり、炒め物にするとより吸収されやすくなります。また、冷凍して細胞壁を壊すことでも吸収されやすくなります。冷凍して水につけると皮が簡単にむけるので、そのままアイスとしても楽しめます。
◆「ミニトマトの塩昆布和え」のレシピ
◇材料
・ミニトマト
・塩昆布
・ごま油
※すべてお好みの量
◇作り方
(1)ミニトマトを半分に切る
(2)全ての材料を和えたら完成!
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