■富良野産の野菜を食べよう
~今月の野菜:寒締めほうれん草~
・管理栄養士です
ほうれん草の中でも冬に出回る寒締めほうれん草の人気が近年高まっています。あえて冷たい外気にさらすという寒さの厳しい地域に適した栽培方法であり、富良野地域でも気候を活かして栽培されます。縮緬(ちりめん)のようなくしゃくしゃした葉は、地面をはうように広がって生育します。肉厚なので食べ応えがあり、食味も向上(味・食感・香り等がよりおいしく感じられる状態)して濃厚な味わいが楽しめます。
◆寒締めほうれん草の栄養素
正常な血液凝固や骨形成に関わるビタミンK、細胞の形成・造血に働く葉酸、貧血予防に働く鉄を多く含みます。寒締めにすることで糖度が増し、えぐみの原因である硝酸が減って美味しくなります。また、ビタミンCやポリフェノールが増えて抗酸化力が高まるので、がん抑制作用や動脈硬化予防が期待できます。さらに、視力を保持し、ブルーライトから目を守る働きのあるルテインも増加します。
◆寒締めほうれん草の食べ方
普通のほうれん草と同じで構いませんが、生食やスムージーにすると寒締めの甘みや食感を楽しめます。また、アク抜き不要なので、炒め物にも向いています。
土を落としやすいように根元を切り込み、水中で揉むように洗い、水を替えて葉も洗います。茹でる際は、先に茎を約30秒茹で、次に葉も一緒に約30秒茹でます。すぐに冷水に移して短時間で冷ましましょう。水に触れる時間が短いほど、水溶性の栄養素の流出を抑えることができます。
◆「寒締めほうれん草の豚キムチ炒め」のレシピ
◇材料(2人分)
・寒締めほうれん草 1袋
・豚こま切れ肉 150グラム
・キムチ 80グラム
・ごま油 小さじ2
・しょうゆ 小さじ2
・こしょう 少々
◇作り方
(1)寒締めほうれん草を食べやすい長さに切る
(2)フライパンにごま油を入れて豚肉、キムチ、寒締めほうれん草の順に炒める。
(3)しょうゆ・こしょうで味付けをする。
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