◆富良野産の野菜を食べよう
~今月の野菜:玉ねぎ~
・管理栄養士です
全国で収穫される玉ねぎの6割を生産する北海道の中で、富良野地域は2番目の生産量を誇ります。収穫時季は夏から秋ですが、貯蔵技術が向上しており、年間を通して美味しく食べられます。
◇玉ねぎの栄養素と食べ方
玉ねぎに含まれる栄養素に「硫化アリル(アリシン)」と「ケルセチン」があります。
「硫化アリル(アリシン)」は、切った際に目にしみる原因となる刺激的な成分で、疲労回復や血栓を予防する働きがあります。水に溶けやすく熱に弱い性質のため、生のまま食べると最も効率よく摂取できます。切れ味の良い包丁で繊維を断つように薄くカットし、空気にさらすと辛味が抑えられます。スライスしてサラダやマリネに、みじん切りやすりおろしにして肉・魚・豆腐・納豆に添えると良いアクセントとなります。辛味が苦手な方は、さっと加熱すると甘味や旨味に変わるため食べやすくなります。
「ケルセチン」には、血管をしなやかに保つ働きがあり、動脈硬化の予防やLDLコレステロールの低下、血圧の上昇抑制に効果があります。その他、肥満やメタボの予防・改善、認知機能の改善効果も期待されています。油に溶けやすい性質のため、油脂・マヨネーズ・乳製品などを使った調理をすると効率よく摂取できます。また、冷凍に強い成分のため、カットして冷凍保存することもおすすめです。
◇「丸ごと玉ねぎのレンチン蒸し」のレシピ
《材料(2人分)》
・玉ねぎ 1個
・バター 10グラム
・白だし 大さじ1
・かつお節 少々
《作り方》
(1)玉ねぎの上下を少し切り、根本を残して6等分に切り込みを入れます
(2)耐熱皿に(1)とバターをのせ、白だしを回しかけます
(3)ふんわりとラップをかけて電子レンジ(600W)で5分加熱し、かつお節をのせます
※白だしをめんつゆやポン酢しょうゆに、かつお節をこしょうや粉末パセリなどにすれば味の変化が楽しめます。
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