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受け継がれる想(おも)い

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北海道岩見沢市

岩見沢は今年、開庁140年、市制施行80周年を迎えます。これを記念し、岩見沢のこれまでのあゆみや岩見沢に関わりの深い人、出来事などを紹介します。

■第6回危機を乗り越え地域と共に歩む北海道教育大学岩見沢校
今年で100周年を迎えた北海道教育大学岩見沢校は、大正12年4月に北海道庁立実業補習学校教員養成所として設置されました。その後青年師範学校を経て、昭和24年に北海道学芸大学の分教場となりますが、同大札幌分校に併合される危機を迎えます。そこで市をはじめ関係者が財政的にも協力したことでその危機を脱し、昭和29年4月に分校に昇格します。
しかし、昭和41年に大学としての研究体制づくりなどを目指して札幌分校との統合移転の方針が示されます。地域を巻き込んだ議論の末、昭和52年その方針が撤回されました。その後、平成5年に北海道教育大学岩見沢校に改称し、平成16年4月の国立大学法人化に当たって、大学本部が発表した将来構想基本方針により、平成18年4月から芸術系およびスポーツ系の新課程に移行することになりました。これを機に、市と大学は教育的支援のほか地域振興や生涯学習活動など、まちづくりの分野について相互協力を行う協定を締結し、新キャンパスに必要とされたアートファクトリー棟の設置を支援するなど、学生の学習環境の整備を通して今日に続く協力関係の基礎を築いてきました。これに応え学生は、芸術作品の制作や発表、健康体操(ひゃっぴい体操)の考案など専門分野の学びを通して市民と関わり、さらに少子高齢化や人口減少といったまちづくりの課題研究などさまざまな分野で活動しています。
岩見沢校は度重なる存続の危機を乗り越え、1世紀にわたりこれまで約13,500人の人材を輩出してきました。現在も720人を超える学生がこの地で学んでおり、今後も岩見沢市の教育とまちの活気を支え続け、子どもたちや市民にとって夢や希望を与える存在であり続けることが期待されています。

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