市民の皆さまにおかれましては輝かしい新春をお迎えのこととお慶び申し上げます
「た」くさんの笑顔を皆さんと
「つ」くれる2024年にするため
「ど」んなことがあっても
「し」っかりと市政を前へ!
■昨年を振り返って
昨年5月に新型コロナウイルス感染症の位置付けが変更されて以降、市内各所で大小さまざまな催しも開催されるなど、私たちの日常生活や社会経済活動も徐々に平常を取り戻しつつあると感じています。
岩見沢市は昨年、開庁140年、市制施行80周年を迎えました。市の記念式典をはじめ、創立100周年を迎えた北海道教育大学岩見沢校と連携して実施した〝いわみざわ芸術文化・スポーツの祭典〟にも、多くの皆さまに足を運んでいただきました。改めて、これらの記念事業にご協力・ご協賛いただいた皆さまに御礼を申し上げます。また、広報いわみざわで連載中の〝受け継がれる想(おも)い〟にも多くの反響があり、市の歩みに想(おも)いをはせていただけたものとうれしく思います。
一方、さまざまな世界情勢により長引く原油価格、電気・ガス・食料品など物価の高騰や、過去に類を見ない夏の猛暑などの影響が顕著となった1年でもありました。
学校給食費の保護者負担を据え置くとともに、子育て世帯や低所得世帯、原油価格の高騰に大きく影響を受ける業種、基幹産業である農業への支援をできる限り行ってまいりましたが、本年も、エネルギー価格や物価の高止まりが懸念されます。引き続き、国の動向を注視し、市民の皆さまの生活と地域経済の安定に努めてまいります。
■皆さんの安全・安心を確保
北海道においても、資材高騰や労務単価の上昇が続き、建設業を取り巻く環境は極めて厳しい状況にありますが、新病院の建設事業は令和10年の開院を目指して、現在基本設計に取り組んでいます。今後は実施設計において、市財政への負担を見極め、岩見沢市の医療、南空知医療圏の医療を責任を持って維持・強化すべく、着実に事業を進めてまいります。
また、昨年の猛暑を経験し、学校などでの暑さ対策は最優先課題の一つです。子どもたちの健康を第一に考え、放課後児童クラブ施設は3月末までに、小学校は7月末までに、中学校と緑陵高等学校は令和6年度内にエアコン設置を完了するよう、迅速に取り組んでまいります。
■岩見沢市と子どもたちの未来のために
岩見沢市の強みであるICT基盤を生かしたスマート農業や、温泉付随ガスを活用した発電システムで生み出される電気を利用した自動運転EVバスの実証走行、北海道大学COIと連携した健康づくりなど、さまざまな分野での産学官連携の取り組みは確実に前進しており、市の財産となっています。
さらに、子育てにやさしいまちの実現を目指す取り組みは、これまでの子ども・子育てひろば〝えみふる〟を中心としたワンストップでの相談支援などに加え、子育て家庭の経済的負担を軽減するため、昨年10月から子どもの通院・入院の医療費助成を18歳までに拡充し、事業のレベルアップを図ってまいりました。
今年は、子育て施策を実行する組織体制の強化を図り、これらの取り組みをさらに充実させ、強力に推し進めてまいります。
そのほか、北海道教育大学岩見沢校と連携した芸術文化・スポーツのまちづくり、市の創業支援を活用した起業や地域活性化の新しい形が見られるなど、地域で活躍する若い世代の姿は、大きな希望となっています。
少子高齢化に伴う担い手不足、物価高騰や地球温暖化防止への対応など、課題が山積する難しい時代ではありますが、DX(デジタルトランスフォーメーション)、GX(グリーントランスフォーメーション)の取り組みにも注力し、市役所が先頭に立って〝市民の役に立つ所〟として努力してまいります。そして〝住みたいまち・住み続けたいまち〟として選ばれるために、まちの将来像を市民の皆さまとしっかりと共有し〝オール岩見沢〝チーム岩見沢〟でのまちづくりを進めてまいります。
今年は辰年です。昇り竜のように活気にあふれ、勢いや成長の感じられる年になりますよう、新春の門出に当たり、市民の皆さまのご多幸を心からお祈り申し上げ、新年のごあいさつといたします。
令和6年 元旦 岩見沢市長 松野哲
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