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受け継がれる想(おも)い

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北海道岩見沢市

岩見沢は令和5年に、開庁140年、市制施行80周年を迎えました。これを記念し、岩見沢のこれまでのあゆみや岩見沢に関わりの深い人、出来事などを紹介します。

■第11回 豪雪の街と冬の楽しみ
降りしきる雪の情景を歌った、加藤愛夫作詞の交響詩岩見沢第三章「北国の象徴」は、市内の中学校の卒業式などで歌い継がれてきました。この歌について、交響詩岩見沢の会の会長を務めた相澤清は、宿命的な雪を生活のエネルギーに転用して得られる幸福は、雪国に生活する人間にだけ与えられた恵みだと言います。
岩見沢市は昭和29年以降、年間10メートルもの降雪を幾度も経験し、自動車の増加に伴う道路の除排雪、除雪の妨げとなる路上駐車対策、高齢者宅への除雪支援などに取り組み、厳しい冬を乗り越えてきました。中でも11メートルの降雪を記録した昭和45年寒候期は、岩見沢を〝豪雪の街〟として有名にし、その経験から除排雪の機動力の増強、24時間の出動体制を整えることになりました。
阪神淡路大震災から間もない平成8年の豪雪では、高齢者宅などへの中学生、高校生をはじめとするボランティア支援が広まり、平成16年からは町会による地域自主排雪も普及しました。
冬の楽しみとして、昭和30年から、スキー、スケート大会を兼ねた雪まつりが始まり、昭和43年には総合公園などを会場に市民みんなが参加できる冬の祭典も行われ、後のIWAMIZAWAドカ雪まつりに引き継がれました。栗沢地域では、昭和59年から栗沢中央公園を会場に雪像などで楽しむ〝くりさわ雪んこ広場〟が、北村地域でも、ワカサギ漁の時期に合わせて、昭和61年から〝フェスティバルin雁里(かりさと)〟が開催されました。
市は、記憶にも新しい平成24年の豪雪を教訓に、共同企業体方式の道路除排雪、独居高齢者世帯への支援、空き家の屋根雪対策などのほか、市ホームページやSNSなどを利用した雪情報の発信に努めるとともに、雪国で暮らすためのルールやマナーを盛り込んだ〝冬のくらしガイドブック〟を通して、みんなの力で冬を快適に過ごせるように取り組んでいます。

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