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下水汚泥を使った肥料の取り組み

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北海道岩見沢市

市は、下水処理場で発生した下水汚泥を肥料化し、さらに運搬・散布などの支援を行うことで農地利用の促進を図っています。今月号は、汚泥肥料の取り組みを紹介します。

■汚泥肥料
住居や工場から排出された下水は、下水道管を通って下水処理場に運ばれ、適正に処理が行われた後、河川に放流されます。その処理過程で発生する下水汚泥を肥料化したものが汚泥肥料です。市は、発生した下水汚泥を脱水肥料と乾燥肥料の2種類の汚泥肥料として取り扱い、資源を有効に利用しています。

▼脱水肥料
・水分が多く、含水率が80パーセント程度の粘土状のもの
・主に小麦、大豆、水稲に使われる
・土壌改良の効果があり、長く使用することで地力が高まるといわれる

▼乾燥肥料
・脱水肥料を乾燥させ、含水率を20パーセント程度に抑えた顆粒状のもの
・主に小麦、大豆、玉ねぎに使われる
・一般の肥料と同様に扱いやすく、融雪剤としても使われる

■岩見沢地区汚泥利用組合
汚泥肥料を適正に取り扱うため、市と農業者が協力し、平成6年に岩見沢地区汚泥利用組合を発足しました。汚泥肥料を利用するためには、この組合への加入が必要です。設立当初は、汚泥肥料のイメージの悪さや効果に対する疑問などで、思うように普及が進みませんでした。しかし、汚泥肥料を利用したことによる成果や口コミなどで、徐々に利用が拡大し、現在91人(令和6年3月現在)の農業者が組合に所属しています。
そして、この取り組みは平成27年に国土交通大臣賞〝循環のみち下水道賞〟を、令和4年にインフラメンテナンス大賞〝農林水産省優秀賞〟を受賞し、資源有効利用の観点から評価されています。

どちらの肥料も大変人気で、例年配布量に対して倍以上の要望が!

○肥料の要望量と配布実績(令和5年度)

(単位:t)

○脱水肥料の農地還元の流れ

下水汚泥の有効利用は、下水汚泥の処分コスト低減による下水道料金の抑制や田畑の地力向上につながっています。農業者で「汚泥肥料を使いたい!」「取り組みについてもっと知りたい!」という方はお問い合わせください

問合先:下水道課下水道事業係
【電話】35-4745

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