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ふるさと見聞録

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北海道帯広市

■今年は十勝川治水100年
文/百年記念館 大和田努
写真/百年記念館所蔵
(※写真は本紙をご覧ください。)

今年、十勝川の治水事業が始まって100年を迎えました。これは、大正12(1923)年の十勝川治水事務所の設置を基準年にしたものです。事務所の設置は、その前年に十勝が大洪水に見まわれたことがきっかけになっています。
大正時代の帯広は、雑穀の出荷地としてまちなかには倉庫が建ち並び、旧大正村(のち分村した川西村)には大きな製糖工場もでき、農産地帯として自立の時代を迎えていました。洪水はこうした成長しつつある地域産業にダメージを与えかねず、治水事業が本格化していきます。
具体的な事業として川の流路の変更があります。曲がりくねっていたり、枝分かれしていた河川を真っすぐにし、水の流れをよくします。昭和初期に撮影されたと考えられる写真を見ると、すでに市街地を流れる帯広川はしっかりと護岸され、流路も緩やかです。
水害への備えは100年後の今日(こんにち)も続けられています。「十勝川治水100年記念事業」と題して、北海道開発局帯広開発建設部がさまざまなイベントや取り組みを進めていますので、ホームぺージなどで確認してみてはいかがでしょうか。

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