文字サイズ
自治体の皆さまへ

新春対談 十勝・帯広を楽しむ。(3)

11/32

北海道帯広市

■未来思考がもたらすもの
山井:
行政って、少子高齢化だとかさまざまな課題が、前面に出てくるじゃないですか。でも、課題解決って楽しくはないですよね。TIPでもそうですが、未来を創造するから楽しいのかなと。
だから、楽しむという点で考えると、未来を創っていくアプローチを、行政の中でどれだけ多く行えるかで、帯広がもっと輝くことにつながるのかなと思います。
市長:
ありがとうございます。課題解決だけでは、前向きになれませんし、未来を考える要素が入っていなければ、いいアイデアも生まれませんよね。
最後に、これからの十勝・帯広に向けて、期待されていることやメッセージなどがあればお願いしたいのですが。
山井:
全国にはいろいろな地域があって、その中には、行政や民間、もちろん市民もいますが、十勝・帯広は、官民がバランス良く役割分担をして成長している地域だなと思います。
他の地域と比べても、TIPの起業率は明らかに高いと思いますし、業種を超えて皆さんがつながっている例って、あまりないと思います。素質というかエネルギーを感じますし、個人的な猛者(もさ)も多いので、これから先ももっと突き抜けて欲しいなと思います。
市長:
以前、齊藤さんが「0から1ではなくて、0から0・5だ。」とお話されていました。他の地域は1を創ろうとするから、なかなかスタートできないのに対して、十勝は0・5でもスタートしてしまうのかなと。これは、すごい傾向だなと思いますし、十勝の人々が持っている大きなアドバンテージだと思います。
齊藤:
そうですね。十勝は0・5でもすぐやってみるという人の割合が他の地域より高いです。なぜでしょうね。ポジティブな感情の持ち主が多いように思います。そのポジティブな性質は、空の高さ、大地の広さ、晴れの日の多さといった自然条件とも関係していて、豊かな食糧生産力といった安心感とも関係しているかもしれません。そして何と言っても、先人から受け継がれた独立心と開拓者精神なのでしょうね。イノベーションプログラムがこの地から生まれたのは、偶然ではないと思います。
市長:
本日、お二人からお話をいただいたように、この十勝・帯広は、開拓者精神ですとか、人とのつながり、歴史・文化などを大切に受け継いできた地域です。そして、まちづくりの真ん中に、食と農、自然といった地域資源がある。それが今の時代性と重なり、ここに生きる人々は、これからも前向きな価値観を持っていけるのかなと思っています。
だからこそ、この十勝・帯広というものをしっかりと意識して、そういった物語に共感、共鳴していただけるようなまちづくりを、これからも皆さんと一緒にやっていきたいなと思っています。本日は、大変楽しい時間をありがとうございました。

担当課:広報広聴課

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU