いつでも安全で安心して利用できる強靭(きょうじん)な上下水道を目指して
決算は9月6日開会の市議会定例会で審議されています。
■水道事業会計の決算
▽おいしい水道水を安定供給するための収支
収入は44億2520万円(前年度比0.7%減)、支出は37億5512万円(同0.4%減)で、6億7008万円の黒字となりました。修繕費の増加などにより、黒字額は前年度と比較して減少しました(同2.0%減)。なお、黒字分は借入金の返済や施設の更新などに使用する予定です。
また、物価高騰などの影響を受けている市民や事業者を幅広く支援するため、国の補助金を活用し、令和5年8月1日から令和5年11月30日検針分と、令和6年1月1日から令和6年2月29日検針分の水道料金の基本料金を免除しました。
▽水道施設や水道管を整備、更新するための収支
収入は8億1960万円(同14.2%増)、支出は30億8320万円(同3.5%増)です。収入の不足分は施設を更新するために備えていた財源で補てんしました。
■下水道事業会計の決算
▽汚れた水を集めてきれいにするための収支
収入は52億1583万円(前年度比0.1%減)、支出は45億9025万円(同0.7%増)で、6億2558万円の黒字となりました。十勝川浄化センターの維持管理負担金の増加などにより、黒字額は前年度と比較して減少しました(同5.3%減)。なお、黒字分は借入金の返済や施設の更新などに使用する予定です。
▽終末処理場や下水道管を整備、更新するための収支
収入は13億368万円(同6.0%減)、支出は31億9947万円(同7.5%減)です。収入の不足分は施設を更新するために備えていた財源で補てんしました。
水道事業会計の主な取り組み
・水道料金の基本料金を計6カ月間免除
・上下水道料金収納業務等委託の準備(窓口執務室の整備や周知など)
・新たな水道管の整備や老朽化した水道管の更新
・稲田浄水場配水池への緊急遮断弁設置に向けた実施設計
・中島配水場及び帯広の森減圧弁室の設備機器の更新(令和4~6年度)―など
下水道事業会計の主な取り組み
・新たな下水道管の整備や老朽化した下水道管の更新
・十勝川流域下水道事業への汚水処理統合に向けた帯広川下水終末処理場の施設改修
・浸水被害があった地域を優先した雨水管整備
・合併処理浄化槽の設置―など
水道事業会計・下水道事業会計の収支は消費税を含みます。
※減価償却費…施設が古くなり価値が減った分を費用として換算したもの。
■これからの水道・下水道
令和5年度の決算は、水道事業会計、下水道事業会計ともに純利益を確保するなど、健全経営を維持できました。
しかし、今後は人口が減少し水道料金・下水道使用料収入の減少が見込まれる一方、多くの老朽化した施設などの更新が必要となります。
今後も生活に必要不可欠な上下水道サービスを維持し続けるため、中長期的な視点に立ち、上下水道ビジョンや経営改善プランの取り組みを進めていきます。また、経営の効率化により健全な企業経営を維持するとともに、計画的な施設の更新や、災害に強い施設づくりなどを行っていきます。
問合せ:上下水道部総務課(市庁舎水道棟2階)
【電話】65・4212
<この記事についてアンケートにご協力ください。>