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市長コラム 夢かなうまちおびひろ

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北海道帯広市

■健康で明るいまち
帯広市長 米沢則寿
「静かに行く者は健やかに行く健やかに行く者は遠くまで行く」これは私の好きな作家、城山三郎の著書で知ったイタリアの箴言(しんげん)です。経済学者パレートも好んだといわれるこの言葉は「心身ともに健やかであれば、豊かな人生を歩むことができる」との意味ですが、市長となった今でも自分を戒める言葉として大切にしています。
皆さんは5年後、10年後の自分が健やかに過ごせているか、考えたことはあるでしょうか。若い時は健康であることが当たり前で、あまり自分の体のことを考えなかったという方も多いのではないでしょうか。自分の健康状態への関心は50代、60代になり、体力の低下などをきっかけに高まってくるものなのかもしれません。自分自身の若い頃を振り返ると、仕事が多忙なことを言い訳に家庭をおろそかにしてしまうような生活を送っており、ましてや自分の健康のことなど考えることすらしていなかったように思います。
全国の65歳以上を対象に内閣府が行った「令和4年度高齢者の健康に関する調査」によると、若い時から休養や散歩などの健康づくりに心掛けている人はその後の健康状態が良く、特に40代以前から行動を始めた人の約半数が健康状態は良いと回答しているそうです。
生活習慣病の発症は、運動不足や偏った食生活などの積み重ねが関わっているといわれています。心身ともに健康で自立して生活できる期間のことを「健康寿命」といいますが、生活習慣病はこの健康寿命を短くしてしまう要因にもなりえます。今は健康でも、できるだけ若い時から健康の大切さを意識し、自分ごととして捉えることが大事なのだと思います。市民一人ひとりが将来の自分の健康について考え、健康的な生活習慣に変えていくことができれば、健康寿命の長い人が多いまちになり、まち全体の明るさや前向きさにもつながっていくように思います。
今年度から市の健康づくりの取り組みをまとめた計画「第三期けんこう帯広21」がスタートしました。個人の生活習慣の見直しや改善を促すとともに、健康づくりに取り組みやすい環境整備を通じて、健康寿命を延ばし、健やかで心豊かに生活できるまちを目指していきます。
皆さんもバランスの良い食事を心掛け、十勝・帯広の豊かな自然を感じながら近所や公園を歩いてみるなど、毎日の生活の中でできる小さなことから健康づくりに取り組んでみてはいかがでしょうか。

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