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5月14日出没のヒグマ駆除対応について

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北海道幌加内町

5月14日に興部町から朱鞠内湖へ遊漁に来ていた男性が行方不明となり、警察と連携しながら捜索を開始し、無事救出を願っておりましたが、残念ながらご遺体での発見となりました。
改めまして、亡くなられました方・ご遺族に謹んでお悔やみ申し上げますとともに、心より哀悼の意を表する次第です。
この事件は目撃情報などにより付近に生息するヒグマが関与していると考えられたことから、二次災害を警戒しながらの捜索となりました。捜索開始直後に現場近くにヒグマがいることが確認され、捜査は一時中断されました。自然との共生を掲げる本町としては安易なヒグマ駆除は慎むべきと存じますが、

1 捜査状況や、目撃情報などにより、ヒグマに襲われた可能性が高く、また、ヒグマが餌を隠すための土饅頭と思われる形跡もドローンによる上空からの撮影で確認できたこと
2 ヒグマの生態に詳しい方のアドバイスでは、ヒグマが当該箇所に居続けるのは個体の大きさにもよるが、2~3日くらいまでではないかとのこと
3 ヒグマに対し、大音量等による威嚇をしても全く動じなかったという事実を確認したこと
4 現場は本町の最北部の集落にも近く、極めて危険なヒグマを野放しにするのは、事故現場近くの住民の生命に更なる危害を及ぼす恐れがあること
以上の観点から町としてヒグマ駆除の判断に至ったところです。

結果、関係機関、ハンターの皆様のご尽力により、15日午後3時35分にヒグマの死亡が確認されました。
その後、19日午後の警察発表により、ご遺体と駆除したヒグマの胃の内容物を分析した結果、行方不明になった方とのDNAが一致し、身元の特定と死因はヒグマの襲撃による全身多発外傷と判明致しました。
早期に被害者を襲撃したヒグマの駆除ができましたのは、ハンターの皆様のご協力と様々なタイミングが合わさり実現できたものであり、付近の町民を含め、安堵したところであります。
しかしながら、尊い命が失われた痛ましい事故であり、この事実を真摯に受け止め、今後同じことが二度と繰り返されないため、関係機関と連携を強化しながら安全対策を講じてまいる所存です。

幌加内町長 細川雅弘

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