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北海道幌加内町

■温暖化が進んでるのか?気温高め
今年の広報1月号に気象台発表の新たな平年値が上がっている事を記載しました。農耕期間の5 ~ 9月5 ヶ月間の気温が最高・平均・最低どれも0.3 ~ 0.4℃上がり、降水量も10%以上増えていました。
今年の気温に焦点を当てると、8月2日付けの「日本農業新聞」に「世界でも日本でも多くの地域が7月の平均気温で過去最高を記録した」とあります。
幌加内はどうだったでしょう。7月の平均気温は19.6℃で平年より1.4℃高く、2021年に次いで過去2番目の数値です。7月限らず5,6月も平年値を上まわりました。朱鞠内も同じ傾向です。
この温暖化傾向、色々な点で農業技術も変わっていきます。

(幌加内アメダスデータ)

※( )内は平年値との差

(朱鞠内アメダスデータ)

※( )内は平年値との差

■変わる米の品種特性~これも温暖化?
北海道ではこれまで品種育成には「耐冷性が強い」性質を重視してましたが、本州以南では今や「耐暑性」を備えた品種育成に力を入れています。高温下で米が登熟すると「腹白米」「心白米」が多くなり、品質を下げます。
「つや姫」(山形県立農試育成)や「にこまる」(農研機構育成)は耐暑性品種の代表格。他の耐暑性品種も急増中。
地球温暖化の影響で新品種が育成される時代です。

■稲の葉を食う奴は誰だ?~症状は似てますが…
「今年は虫が多い」と8月号に記載しましたが、水稲の葉を食害する害虫も2種類発生しました。
イネドロオイムシ(正式名称:イネクビホソハムシ)とイネミズゾウムシです。

どちらもほぼ似たような経過習性で、葉を食害する時期も似ていますが、葉を食うのはドロオイムシは幼虫、イネミズゾウムシは成虫です。
特にドロオイムシは多発すると稲の葉を半分以上食べてしまうこともある稲の大敵です。食害痕は「ランダム」。
イネミズゾウムシは成虫が几帳面(?)に「一定の幅でまっすぐ」な食害痕が残ります。幼虫は稲の根に潜み、根を食害します。
成虫も幼虫も食害によって大きく収量減になった例はまだ少ないようですが、これも要注意です。
食害痕をよく見て対処方法を決めましょう。「○○ならたいしたことない」は危険です。

■病気も結構多いですね
天候の影響か、植物に色々な症状が現れてます。
本紙掲載の図は「芍薬さび病」です。過湿条件で多発しますが、密植や風の通りが悪くても発生が多くなります。
今年は当センター試験圃や一般家庭での発生も多いようです。
色々な植物(作物)に様々な症状、何の病害か不明な場合は当センターまで。

■農業技術センター9月の予定表

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