令和4年度の決算が認定されました。昨年度はどれくらいの収入がありどのような目的で支出されたのか、決算の概要と財政状況をお知らせします。
■一般会計
令和4年度の一般会計の決算は、歳入決算額が42億6,785万9千円、歳出決算額が41億8,330万7千円となり、歳入から歳出を差し引いた収支は8,455万2千円の黒字となりました。
これを前年度と比較すると歳入決算額は3億9,423万6千円ほどの減(8.5%の減)、歳出決算額は3億8,793万円ほどの増(8.5%の減)となりました。
・一般会計決算比較
■特別会計
特別会計とは特定の事業のために一般会計とは別に保険料や使用料など特定の収入により運営する会計です。
本町の特別会計につきましては、赤字になるものはありませんでした。
■各種グラフで見る!幌加内町の財政状況推移
皆さんが興味のある地方交付税や町債(町の借金)、基金(町の貯金)のこの5年の推移をグラフで見てみましょう。
▽地方交付税の推移
幌加内町の一般会計歳入総額の58.1%(令和4年度)を占める「地方交付税」は、自主財源の確保が難しい本町の最も貴重な財源であり、財政の「要」といえます。
地方交付税は、地方公共団体間の財源の不均衡を調製し、どこの地域に住む住民にも標準的な行政サービスを提供できるよう財源を保障し、国税5税(所得税、法人税、酒税、消費税、たばこ税)の一定割合の額を国が地方公共団体に対して交付するものです。
町民一人あたりに換算すると(令和4年末人口1,308人)約189万円が交付されている計算になります。
▽町債(町の借金)の推移
社会資本の整備や大型の公共事業等を実施する場合、起債という長期にわたって返済を行なう借入金を活用し、資金調達を行います。
令和4年度の町債の残高は、約48億6,298万円となっていますが、令和4年度の主な減額理由は、借り入れた町債の総額に対して、償還した金額の方が大きいことによるものです。
今後も町債発行の抑制や効率的な起債償還につとめ財政の健全化を図ります。
また、町民一人あたりに換算すると(令和4年末人口1,308人)約371万円の借金があるという計算になります。
▽基金(町の貯金)の推移
基金(町の貯金)は、財源が不足する年度に年度間の不足補う「財政調整基金」と町債(まちの借金)の償還財源を確保し借金の返済に充てる「減債基金」、また、使用目的が決まっている「特定目的基金」があります。
また、町民一人あたりに換算すると(令和4年末人口1,308人)総額で約369万円の貯金がある計算になります。
■一人あたり決算額
一般会計の支出を、項目ごとに町民一人当たりの額で表示してみました。
町民一人当たりの決算額:319万8,242円(対前年比24万3,464円減)
※人口1,308人(令和4年12月末)で計算
・企画、町民活動など
52万3,459円(前年比10万519円増)
・保健、福祉など
27万7,981円(前年比1万7,656円増)
・し尿、ごみ処理など
12万2,208円(前年比19万93円減)
・農林など
23万8,480円(前年比2万8,286円減)
・商工振興など
14万8,051円(前年比1,514円増)
・道路建設、河川整備など
46万653円(前年比10,705円減)
・消防、防災
12万4,034円(前年比603円増)
・教育、スポーツなど
32万6,383円(前年比13万6,341円減)
・借入金の償還
43万7,107円(前年比1,526円増)
・職員費
53万9,886円(前年比143円増)
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