■アスパラガスを長く作り続けるには
「春の野菜」と言って良い「アスパラガス」、今やグリーンアスパラが主流ですね。昔は(今でもありますが)ホワイトアスパラを缶詰にしたものが「アスパラガス」と思っていた(自分だけ?)ものです。ホワイトとグリーンは種類(品種)が異なるのではなく、日光に当てるかどうかの違いです。
最近はホワイトも以前の盛り土でなく、若茎にカプセルをかぶせたりハウスに遮光資材を被覆して日光を遮り、単品でも高価格で売れているようです。
◎土作りが大事
アスパラガス栽培で重要なことは最初の土作り。ポイントは有機物・リン酸・石灰資材をしっかり入れることです。有機物は堆肥が必須、家庭菜園ではコンポストも良いですね。堆肥は3kg/平方メートル、リン酸・石灰資材は各300g/平方メートルを深さ30cmに混和します。
◎施肥は1~2年目は一回、収穫年からは毎年2回(3年目から収穫の場合)
1~2年目は体作りの施肥です。施肥量はリン酸分の多いそば用BB121等で100g/平方メートルを春の萌芽前に施用します。3年目から萌芽前にアスパラ用肥料UF764を30g/平方メートル、収穫終了後90g/平方メートル施用しましょう。家庭菜園は手持ちの肥料をそれぞれ同量施用。
◎茎葉の整理
収穫後は3~4本/株残し11月上旬まで茎葉が枯れないように、また倒れないように注意しましょう。倒れてきたら紐を張るなど傾かないようにします。倒伏は貯蔵根への養分貯蔵を妨げ、翌年の収量に影響します。11月になったら茎葉は刈り取って処分し、病原菌の住み家にならないように、また次年度若茎伸長の邪魔しないように。
◎病害虫防除
病害虫は色々なものが発生しますが、多いのは病害で「斑点病」、害虫ではジュウシホシクビナガハムシです。発生が見られたら農業技術センターにお問い合わせを。
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