■今年は虫が多い?少ない
6月下旬よりマイマイガの幼虫が目立ち始め、特に川沿いのヤナギや白樺等に著しく寄生してました。広葉主体ですが、どんな木でも寄生しますので山は綠色が褪せて見えてましたね。
7月下旬からは成虫に羽化し、町中白っぽい蛾がどこにも飛んでいました。
じゃあ他の虫はどうなのか?「○○が今年は多いな」「うちは△△が多いな」それぞれですね。
▽傾向が出るか「訪花昆虫調査」
当センターでは毎年ソバ畑に「マレーゼトラップ」という捕虫のセットを設置し、どういう虫が来ているか調査しています。年によって多い種類少ない種類、天候によってどう変わるかなどを比べてみますが、この傾向をつかむのがなかなか難しい!
下にトラップによる虫の捕獲数をここ5年間の7月末の1週間で比べました。
ハエ類は「大~中」「小」とも安定して多い傾向ですが、他はバラバラ。同じ時期に採集しても年次間差はありますね。
この違いは何から来るのか?特定の種類が多くなるのは大発生があったか、天敵が少なかったか、でしょうか。でも原因がわからないケースが多いですね。
・マレーゼトラップ捕獲昆虫頭数(7/25~7/31、清月)
「I」はソバの受粉に関わる、「II」は影響が薄い
▽それぞれ注意を!
この調査で今年の蛾が多いのはマイマイガの大発生によりますが、他の蛾も多いですね。マイマイガは10年に一度大発生し、2~3年続いた後に終息と言われてます。
虫の発生量はそれぞれの環境によっても変わってきます。
それぞれの畑や作物でも差は出ますので日頃から注意して見てください。
蛾が軒先や壁に産卵したらこそぎ落としてください。
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