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自治体の皆さまへ

年頭挨拶 新春のご挨拶

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北海道幌加内町

幌加内町議会議長 小川雅昭

令和7年の新年を迎え、議会を代表しまして謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
町民の皆様には、初春を清々しくお迎えのことと推察し、心よりお慶びを申し上げます。また、昨年中は議会の活動及び町政の推進に格別のご理解とご協力を賜りましたことに心より厚くお礼申し上げます。
さて、昨年は年明け早々に、石川県能登地方を震源として発生した、最大震度7の地震により、多くの尊い人命が失われ、その翌日には、日本の航空機と海上自衛隊の航空機が羽田空港で衝突、両航空機が炎上する大惨事が発生し、新年早々、暗いニュースが舞い込んで来ました。その後、石川県では9月21日から22日にかけて大雨の特別警報が出され、記録的な大雨となって、河川の氾濫や土砂崩れが相次ぎ、先の震災で生活再建を目指す中での大雨による被害は、二重災害と言われ、大変厳しい状況に直面する方々が映しだされる報道には、目を覆うばかりです。一方で、8月8日に発生した、日向灘を震源とするマグニチュード7・1の地震を受け、気象庁は、南海トラフ地震臨時情報を発表し、8月15日で、その呼びかけの期間は終わったものの、令和の米騒動の一因となり、都市圏ばかりではなく、地方にもその影響があり、各スーパーマーケットを始め、その店頭では一時期、お米が姿を消し、一消費者としても大きな不安に駆られました。国民の食の多くを諸外国に委ねている日本の食の安全を願わずにはいられません。
本町の基幹産業であります農業では、昨年の融雪期は平年より早く、農作業は順調に進んだところでありますが、8月9日に発生した集中豪雨により農地浸水があり、特にそばでは収穫がゼロとなる圃場が出るなどの被害は多少あったものの、収穫量は概ね平年並みと伺っており、安堵をしているところです。しかしながら昨年に引き続き、原油価格の高騰による農業資材の上昇もあり、農業所得は、大変厳しい状況にあると推察するところです。農作物の継続的な安定生産、安定供給を確立するため、異常気象をもはねのける基盤整備や農業インフラの整備を進め、安定した所得の確保を図り、実施して行くことが町の財政安定の要と考える次第です。
本年は、「幌加内町第8次総合振興計画」がスタートする年です。今後とも安定した農業経営を維持し、幌加内町の特性や資源を生かした持続性のある農業施策の確立が急務であり、あわせて商工業の発展や本町観光の振興、福祉施策の拡充、教育環境の整備、止まることのない少子高齢化、人口減少社会に対応した「まちづくり」を進めて行くことが喫緊の課題と考える次第です。
私達議会は、本町の山積する諸課題の解決のため、町民ニーズへの適切な対応、近隣市町村との広域連携の拡大、人材確保や情報発信の強化など、行政と連携を図りながら住民目線で将来展望をしっかりと見据え、町民の皆様の付託に答えられるよう努力と研鑽を重ねて行く所存であります。今後とも尚一層のご理解、ご支援を賜りますよう、お願いを申し上げますとともに、今年もまた町民皆様のご多幸と健やかな毎日でありますことを心からご祈念いたしまして年頭のご挨拶とさせていただきます。

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