幌加内町長 細川雅弘
皆様、新年明けましておめでとうございます。
令和7年の新春を清々しくお迎えのこととお慶び申し上げます。
昨年は、元旦早々に能登半島地震災害の発生、翌2日には羽田空港において航空機事故が発生するなど、大変痛ましい衝撃的な新年の幕開けとなりました。
一方スポーツ界においては、夏にパリで開催されたオリパラリンピックで、海外開催では最多となる金メダル20個を獲得、旭川市出身の北口榛花選手が女子やり投げで史上初の金メダルを獲得するなど日本選手が大活躍しました。
また、米大リーグでは、大谷翔平選手が54本塁打59盗塁と、長い歴史の中で初の「50–50」を達成し、チームのワールドシリーズ制覇、ナショナルリーグのMVP獲得と大活躍のシーズンとなり、明るい話題を提供していただきました。
本町に目を向けますと、一昨年は経験したことのない猛暑となり農畜産物は高温障害による大きな被害を受けたところですが、昨年の主要農畜産物は、生産者の努力が実りほぼ例年並みに出来秋を迎えることが出来ました。
11月下旬には農林水産省と内閣府が主催の、農山漁村地域活性化の成功事例を表彰する「ディスカバー農山漁村(むら)の宝」において、全国496件の応募総数の中から、幌加内高校が見事最高賞であるグランプリに選ばれました。
そばを通した地域とのつながりや、世界へ羽ばたく幌加内高校生の姿が高く評価されたもので、生徒の皆さんには改めて本町の発信に大いに貢献していただいていることに感謝する次第です。
令和7年度は第8次幌加内町総合振興計画がスタートする年であり、過疎化に歯止めがかからない厳しい情勢の中ではありますが、町民の皆様のご理解とご協力のもと持続可能なまちづくりを着実に進めてまいります。
大規模な国直轄事業である「雨竜ダム再生事業」におけるダム建設事業所が4月に本町に移転します。事務所誘致に加え、工事の本格的着手による町の活性化と経済効果に期待しているところです。
「幌加内そば」の集大成ともいえる6次化に向け、農産加工総合研究センターそば加工施設建設のため産業課内に「そば加工施設整備支援室」を設置し、ブランド力の向上、付加価値を高めた製品を製造、販売することにより本町の産業全体に大きな波及効果が期待されるスタートの年ともなります。
巳年は、脱皮する蛇のイメージから、新しいことが始まる年ともいわれており、これら事業を始め、令和7年が挑戦の年として、災害や事故もなく豊穣の秋を迎え経済活動の活性化により、町民の皆様、そして本町にとりましてこれまでの努力や準備が実を結ぶ年になりますことをご祈念申し上げ年頭のご挨拶といたします。
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