■温暖化か?トータル同じか?
高温に悩まされる年が続いてますが、今年はどうでしょう。1月は全道的に降雪が少なく気温の高い月でした。全道平均で平均気温が2.0℃高く、幌加内もたぶんにもれず1.9℃高く推移しました。「冬が暖かいと夏が..」と気をもむ方も多いですがどうなるでしょう。「1年の気温は総じれば同じになる」という方もいます。どこを起点にするかで変わるでしょうが、とりあえず1年(1~12月)の平均気温を見てみると… 平年は5.8℃です。2024年は6.5℃、20年前は5.4℃でした。365日かけると… それぞれ2117℃、2372℃、1971℃で大きな差になりますね。年度を跨ぐと… 計算してみてください
■塾畑って何?
よく聞く言葉に「熟畑」がありますね。これは「未耕地」「開墾地」に対し、堆肥や家畜糞、腐葉土などを混入し、肥料も施用して作物を作ることで徐々に作物生産がしやすい状態になった畑を「熟畑」と言っています。家庭菜園で言うと前記改良によって「ふかふかの土」になった状態がそうですね。
玉ねぎは「リン酸」を多く必要とし、道施肥ガイドでの土壌中の有効態リン酸の適正値が「畑作物10~30mg/100g、野菜15~30mg/100g」ですが、玉ねぎは「60~80mg/100g」必要です。
地区によっては「もっと高いほうがいい」といういうところもあります。ただリン酸を高めて玉ねぎに見合った熟畑で連作するが「常識」だった時代から、連作による病害が目立ち始めたことから「他作物もはさみながら栽培する」に方向転換しました。たまにリセットして圃場をクリーンにする、ということです。
やはりどの作物でも根っこは同じ!基本を逸脱してはいけないということですね。
※お詫びと訂正
2月号P14最終行「生育用」は「生食用」の誤りでした。申し訳ありませんでした。
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