◆腐ってもタイ
夏の台風は、太平洋高気圧の勢力が強いため速度が遅く、南の海上では複雑な動きをすることがありますが、秋は太平洋高気圧の勢力が弱まるため、上空の強い風に乗って日本列島を早いスピードで縦断し、広い範囲に被害をもたらすことが多くなります。特に近年は、日本周辺の海水温の影響などにより、台風が勢力を落とさずに北海道付近まで北上することもしばしばあります。
気象庁では昔から「腐ってもタイ(台風)」と言って、弱い台風に見えても、また台風から変わった低気圧であっても、その恐ろしさは侮れないことが伝えられてきました。
積乱雲という激しい現象をもたらす雲については何回か紹介していますが、台風はこの積乱雲の集合体であるため、暴風・大雨・洪水のほか、落雷や竜巻などによる災害にも警戒が必要です。台風に関する最新の情報を入手して、事前の準備をお願いします。
※台風などの気象情報入手は、本紙の二次元バーコードからどうぞ。
問合せ:稚内地方気象台
【電話】0162-23-2679
<この記事についてアンケートにご協力ください。>