国立研究開発法人 日本原子力研究開発機構幌延深地層研究センター
モグ太くん:新年 明けましておめでとうございます
幌延町で最も目立たないゆるキャラと言われている「モグ太」です。
主に「ゆめ地創館」の地下階の隅で活動していますので、あまり日が当たることはありません。
本誌面では、これまで幌延深地層研究センターの研究などを紹介してきました。今回は改めて、幌延深地層研究センターはどんな研究所なのか紹介します。
幌延深地層研究センター(以下、センター)は、平成13年から幌延町で調査研究をスタートし、今年でかれこれ24年もの間、町の皆さんにお世話になっています。初めは、今の国際交流施設の場所に事務所を構え、従業員は20人程度でした。現在は、北進地区の研究所で約70人、地下施設の工事現場で約80人が働いています。
地下施設は、平成17年から掘削工事を始め、地下での研究を進めながら、昨年9月に深さが500mに到達しました。東京都庁のビルは「48階建、高さ240m超」ですから、その倍以上に深いトンネルを掘りました。現在も2本の立坑(垂直方向の坑道)と、深度500mでの水平坑道の掘削工事を進めています。令和7年度中に地下施設を完成させ、更に本格的な研究を進めていきます。
センターは「高レベル放射性廃棄物の地層処分技術の研究開発」として、廃棄物処分の場所の選定調査や処分場建設で使う、調査技術や工学技術などの研究を行っています。このような研究を行う地下施設は世界でも珍しく、アジア圏ではセンターのみです。地下施設は、平成26年の深度350m調査坑道公開以降、1万人を超える方々が地下深くの坑道を見学されています。また、私(モグ太)が住み着いている「ゆめ地創館」の見学者数は14万人超となりました。センターの研究や目的などは、なかなかなじみがなくわかりづらいものですが、実際に研究現場や展示物を見ると理解が深まるといった感想を多くいただいています。また、センターの研究成果は地層処分技術だけでなく、一般のトンネル工事や地下を調べることにも貢献できるものも多くあり、各種学会発表や学術論文の発表、プレス発表を行っています。ホームページでも研究成果や、最新の地下施設の様子を掲載していますので、是非ご覧ください。
次回からは、隔月で、センターの研究内容だけでなく地下施設や職員の仕事の様子なども紹介して、より親しみ・ご関心をいただけるような誌面にしていきたいと思います。
本年も「安全第一」で工事・研究を進めます。何卒よろしくお願いいたします。
写真は本紙をご覧ください。
広報・調査等交付金事業
お問い合わせ先:国立研究開発法人日本原子力研究開発機構
幌延深地層研究センター…【電話・告知端末機】5-2022【HP】https://www.jaea.go.jp/04/horonobe/
ゆめ地創館…【電話・告知端末機】5-2772【HP】https://www.jaea.go.jp/04/horonobe/yumechisoukan/index.html
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