■幕別町消費者被害防止ネットワークニュース 第101号
●SNSを悪用した「投資詐欺」や「ロマンス詐欺」が流行中です!
◇投資詐欺の事例(報道より)
70代女性がインターネット上の投資広告にアクセスしたところ、SNSチャットグループに招待された。グループ内の著名人のアシスタントを名乗る人物から金投資(世界で共通の価値がある貴金属「金」に投資すること)を勧められた。他の人の「儲かった」などというメッセージを見て自分も興味を持ち、アシスタントに言われるがまま、何度も指定口座へ振り込んだ後、突然相手と連絡が取れなくなった。
◇ロマンス詐欺の事例(報道より)
60代男性がSNSチャットを通じて外国人女性とやり取りをしているうちに、投資サイトを勧められた。男性は女性に対して好意を持っていたため、紹介された投資サイトに登録し、顧客担当者から言われたとおり指定口座に10万円を振り込んだ。サイトを確認すると利益が出ていたので、その後も何度か口座へ振り込んだが、突然相手と連絡が取れなくなった。
他にも恋愛感情や親近感を抱かせ、贈り物を受け取るための送料や税金、保険料、渡航目的の費用などの様々な理由で金銭を要求される事例が増えています。
●この詐欺事例のポイント
・著名人を名乗る、またはつながりがあるといって安心感を与え、金融商品を勧誘する事例が増えています。
・相手が身分証明書をSNS上で見せてきても、偽造されている可能性があります。
・利益が出ているように見える画面は、相手が作った偽の画面です。
●アドバイス
・SNS上で知り合った、面識のない相手からの金銭の話は詐欺を疑いましょう。
・金融商品などで絶対に儲かるという投資話はありません。
・振込先口座が個人名義の場合は詐欺を疑いましょう。
■相談事例紹介
「スタート」ボタン、実は海外事業者の広告かも⁉
●今月の相談
鉄道会社の予約サイトを検索し、表示された「スタート」を押してクレジットカード情報を入力すると、鉄道会社に無関係の海外有料サイトのサブスクリプション(定期購入)の登録をされてしまった。クレジットカードは利用停止手続きをしたが、サブスクリプションは解約するべきか。
海外有料サイトでは、一定期間までに解約の申し出をしなければ、定期的な継続契約として料金が発生することが多いので、なるべく早く解約を申し出る必要があると伝えました。
また、クレジットカード番号変更後も請求が発生する可能性があるため、CCJ(越境消費者センター)では、解約することを推奨しており、CCJのホームページに掲載されている例文に従って解約通知を行うように助言しました。
翌日、相談者から「例文通りにメールを送ったところ、事業者から『リクエストに従ってキャンセルされました』とメールが届き解約が確認できた」と連絡がありました。
今回の相談のように、サイトに表示された広告の「スタート」「OK」などのボタンを押して個人情報を入力すると、英文の登録完了メールが届いたというトラブルが多発しています。
クレジットカード番号などの個人情報を入力する際は、利用規約を必ず確認し、利用規約が見つからない、外国語で理解できない場合は個人情報を入力しないようにしましょう。
また、「会社概要」などで、会社名、所在地、連絡先などの事業者情報を確認し、事業者情報が見つからない場合は契約を避けましょう。
問合せ:幕別町消費生活センター
【電話】(幕)55-5800
<この記事についてアンケートにご協力ください。>