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自治体の皆さまへ

謹賀新年 年頭のごあいさつ

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北海道平取町

■新年あけましておめでとうございます。

皆様には、すこやかで輝かしい新春を迎えられたことと、心からお歓びを申し上げます。
今年も「ゆたかに暮らせるまち、平取町」を目指してまちづくりを進めていく所存です。
新型コロナウイルス感染症も昨年5月にインフルエンザ並みの扱いとなり、コロナ禍は収束することとなりました。当町でもコロナ禍以前の日常が戻ってきました。4年ぶりに開催された旧沙流川まつり「食の祭典 びらとり和牛・トマトまつり」は好天にも恵まれ、町内外から多くの方においでいただき、平取町を代表する食を楽しんでいただきました。
昨年は、類を見ない猛暑の影響で主要作物の「びらとりトマト」をはじめとする農産物の生産にも影響があった年でもありました。また、国の農業政策としての水田活用交付金制度の見直し等に伴い、水田の畑地化が進む状況となり、当町でも農地の再編等が求められているところです。
日本の農業は、昨今の世界情勢や地球温暖化の課題などから大きな変革を迫られておりますが、コロナ禍を経て明確となった食料安全保障、国内自給率の観点からも、農畜産物を供給する地域の維持は欠くことのできないものとなっており、当町の基幹産業である農業の発展的維持のための施策を引き続き進めてまいりたいと考えております。
新しい年は、天候に恵まれ、実り豊かな年になることを祈っているところです。
また、昨年は職業現場での人材確保や文化交流を目的として、平取町とパキスタン大使館でのフレンドシップ協定を締結させていただきました。全国的な問題ともなっている産業現場などでの人材の確保ですが、町内でも農業をはじめ福祉、医療など各分野における人材の確保が深刻な状況となっています。このような状況を鑑み、町内の各分野における外国人を含めた人材の確保のための取り組みを関係機関とも連携し、積極的に進めていく考えです。
アイヌ文化の継承・振興に係る取り組みに関しては、令和元年に施行されたアイヌ施策推進法の規定により策定された平取町の地域計画は、令和5年度が最終年度となります。この間、計画に基づき当町の目指す伝承者の育成、伝承素材の確保、国内外での文化交流促進など積極的に進めてまいりました。その一環として、昨年11月から4か月、イギリス・ロンドンのジャパンハウスで開催されている平取町のアイヌ文化の展覧会「アイヌ・ストーリーズ」では、多くのロンドン市民の関心を集めており、アイヌ文化の魅力を世界に発信する契機となりました。
令和6年度を初年度とする新たな計画の策定作業を進め、さらに深化した平取町ならではのアイヌ文化の振興、継承を推進していきたいと考えています。
また、「平取町ゼロカーボンシティ」宣言を基本に、令和5年度に策定される「平取町ゼロカーボン実行計画」に基づき、木質バイオマスをはじめとした再生可能エネルギーの導入について具体的な施策を進め、平取町の豊かな自然と調和した環境を、次世代につないでいきたいと考えております。
平取高校の存続については、令和6年度から入学者を全国募集し、町外からの入学者を受け入れる体制づくりを高校と町が連携し取り組んでまいります。今年はさらに、平取高校ならではのカリキュラムづくりを地域の方々の協力をいただきながら進め、魅力ある高校づくりを進めていきます。
今年は辰年です。龍(辰)は荒々しい生き物というイメージがありますが、中国などでは神様と人間をつないでくれる天の使いであり、幸運や高貴をもたらすものともいわれています。
今年一年、皆様にとって良い年となり、健康で生き生きと暮らし、目標や夢に向かって飛躍の年になることを心よりお祈りし、新年のご挨拶とさせていただきます。

平取町長 遠藤桂一

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