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すこやかだより

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北海道平取町

保健福祉課からのお知らせ

■がん予防 ~日本人のためのがん予防法~
今回は〝がんになるリスクを低くする〟6つの項目(禁煙・節酒・食生活・身体活動・適正体重の維持・感染)のうち、感染を除く5項目が生活習慣に関わるもので、その中の『適正体重を維持する』の項目を中心にお伝えします。

▽太りすぎ・やせすぎに注意
中高年の日本人を対象とした研究報告をまとめ、がんによる死亡のリスクと、総死亡(すべての原因による死亡)のリスクがBMI値(※1)によって、どう変化しているのかをグラフに表すと図1のようになりました。
がんの死亡リスクに関して、男性は肥満よりもやせている人の方が高くなりました。ただし、タバコを吸わない場合には、やせていてもがんの死亡リスクは高くならないことが報告されています。女性はがんによる死亡リスクがBMI値30.0~39.9(肥満)で25%高くなり、特に閉経後は肥満が乳がんのリスクになることが報告されています。がんのリスクを考えると男性はBMI値21.0~27.0、女性では21.0~25.0の範囲になるように体重管理をすることが大切になってくるようです。
平取町の令和4年度特定健診受診者(45歳以上)395名のBMI値は図2のような結果でした。男性は、がん死亡のリスクの高いBMI値の範囲だった方の割合が34.1%(58名)、女性は、54.3%(122名)でした。


図1 (BMI値23.0~24.9を基準(1.0倍))


図2 令和4年度特定健診受診者(45歳以上)のBMI値結果(平取町)

▽適正体重の維持ポイント!
毎日の食事で意識する2つのポイントをご紹介します。

(1)適正エネルギーの摂取
適正エネルギー量は、一番簡易な調べ方で自分の標準体重と労作定数(※2)によって求められます。体重を継続的に維持するためには、筋肉量を減少させない(活動量・たんぱく質摂取)、腸内環境を整え、健康的な身体づくりをすることが大切です。

(2)高たんぱく質・低脂肪/食物繊維を意識した食材選び
効率よくカロリーを減少させるために次のような食品を選ぶようにしましょう。
[高たんぱく質・低脂肪食品]魚介類(タラやカレイなどの白身魚)、魚のすり身(かまぼこやはんぺんなど)、鶏肉(ささ身・むね肉)、豆類など。
[食物繊維]こんにゃく類、きくらげ、寒天、ひじき、わかめ、おからなど。
この2つを意識できる食品は、大豆・大豆製品がおすすめです。
このように、予防のための生活習慣・食生活を意識し、毎年のがん検診で健康を確認していきましょう。

(※1)BMIとは体重と身長から算出される肥満度を表す体格指数です。
[計算式]
BMI=体重kg÷(身長m)²
適正体重=(身長m)²×22

(※2)適正エネルギー量(キロカロリー)の求め方
[計算式]
標準体重(kg)×労作定数
〔労作定数〕
・軽い労作(デスクワークなど)25~30kcal
・普通の労作(立ち仕事など)30~35kcal
・重い労作(力仕事など)35kcal~

問い合わせ先:保健福祉課保健推進係(ふれあいセンターびらとり内)
【電話】4–6112
お気軽にお問い合わせください。

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