日高山脈襟裳十勝国立公園指定記念として、アイヌ文化にふれながら二風谷を丸一日満喫してもらおうと、10月13日(日)に二風谷コタン、ウレシパなど周辺施設で「二風谷コタンDAY」が開催されました。さわやかな行楽日和となり、町内外から多くの方々が訪れ、木彫りをはじめ弓矢的当て、鹿角の釣り針やピパ(穂ちぎり貝)製作など、様々なアイヌ文化を体験していました。
■大切な地域の風景「文化的景観」
北海道平取町〔アイヌの伝統と近代開拓による沙流川流域の文化的景観〕は、国の重要文化的景観のひとつに選ばれています。
▽平取町の重要文化的景観エンブレムについて
平取町では令和元年6月に重要文化的景観エンブレムを作成しました。アイヌ文様を中心に、伝統的な世界観、信仰を感じ取ることができるアイヌ伝承地であるウカエロㇱキ(互いに上で立ちあがる/通称クマの姿岩)を左上にデザインしました。3頭のクマが山林を歩き、そのふもとに沙流川が流れている様子です。ウカエロㇱキは、平成30年9月6日の北海道胆振東部地震により、母グマ(上から3頭目)の頭部分が崩落しました。エンブレムの完成時は、母グマの形が少し違っていますが、地域で語られてきたアイヌ伝承の価値は変わらないことから、崩落前のウカエロㇱキをエンブレムのデザインとして残すことにしました。
平取町の重要文化的景観エンブレムは、昨年3月に発行した北海道平取町「文化的景観」お出かけMAPの表紙に用いています。平取町の重要文化的景観をより深く知ってもらえるよう、今後も普及・啓発等にしっかりと活用していきます。
※詳しくは本紙をご覧ください。
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