■アイヌ工芸の伝統を守る
平取町は、令和2年に「二風谷アイヌクラフトプロジェクト」を立ち上げ、二風谷アイヌの伝統工芸を活かしながらも、日々の暮らしで使っていただける商品を開発するとともに、伝統的な工芸を未来に繋ぐ取り組みを進めてきました。これに先行して平成25年に二風谷アイヌの工芸品を代表する「二風谷イタ」と「二風谷アットゥシ」が、経済産業省の伝統的工芸品に道内で初めて指定されました。
■二風谷の未来へ向けて
アイヌ文化への注目が高まるなか、近年、二風谷のアイヌ伝統工芸品の模倣品が見られるようになりました。正規の「二風谷イタ」「二風谷アットゥシ」には、伝統工芸品であることを証明する「伝統証紙」が貼付されていますが、二風谷のアイヌ工芸品全体の知的財産権を保護するため、伝統的工芸品として指定された「二風谷イタ」「二風谷アットゥシ」の名称を地域団体商標を取得することにしました。
二風谷で受け継がれてきたすべてのアイヌ工芸の権利と価値を守り、地元工芸家をはじめ新たな担い手が誇りをもてる伝統文化の産地として発展していくことを目指します。
※「アットゥシ」の正式表記は本紙をご覧ください
<この記事についてアンケートにご協力ください。>