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自治体の皆さまへ

迎春 年頭あいさつ 平取町長 遠藤桂一

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北海道平取町

■新年あけましておめでとうございます
皆様には、輝かしい新春を迎えられたことと、心からお歓びを申し上げます。
昨年7月に皆様のご支援を賜り、平取町長として2期目のスタートを切らせていただきました。1期目は町政運営のテーマを「ゆたかに暮らせるまち、平取町」として各種事業を進めてまいりました。2期目はそれに加えて「平取(みんな)の夢を未来(あした)につなぐ」というテーマを掲げ、町民それぞれの夢を実現できる地域づくりを引き続き進めていきたいと考えています。
当町の基幹産業である農業、びらとりトマトの今年の販売額は41億円を超えました。40億円を超えるのは4年ぶりのことです。トマトのまち平取町にとっては、本当に喜ばしい結果となりました。昨年の夏も暑い日が続き、北海道も猛暑が恒常化するなかで、生育が心配されるところでしたが、あらためて生産者や関係者の皆様の日頃のご努力の結果に敬意を表させていただきます。トマトをはじめとする農畜産物の供給地として、安定的な生産を維持するため、新規就農者への支援等をはじめとする各種農業振興施策を引き続き進めていく所存です。
少子化が進むなか、生徒の減少が続き、地域連携校として存続が厳しくなっている道立平取高校の生徒確保のため、昨年度からプラットフォームを活用した生徒の全国募集を行っています。今年は、さらに地元からの内部進学率の向上と全国の進学希望者が平取高校を選んでもらえるよう、高校、行政、地域が一体となって、受け入れ態勢の充実など魅力ある高校づくりに努めていきたいと考えています。
昨年6月、日高山脈襟裳十勝国立公園が誕生しました。この国立公園化は、日高山脈は国内でもまれな雄大な自然が残り、この国の貴重な財産であることの証です。
国立公園を有する領域やその周辺で暮らしていることがいかに貴重なことであり、そこから受ける豊富な水資源や気候風土の恩恵などを町民があらためて認識する機会になると思います。その国立公園というブランドをいかに地域の活性化につなげていけるかが重要な視点になると考えます。具体的な取り組みとして、日高山脈の最高峰、日本百名山でもある「ポロシリ」岳の登山ルートの環境整備や情報発信を強化し、プレミアム登山の提供などでより多くの方に訪れていただき、日本でも類を見ない、奥深い自然を体験することで交流人口の増加を図っていきたいと思います。
また、日高山脈の山々の名称のほとんどがアイヌ語由来であり、国立公園を含む多くの領域で、アイヌ語地名や伝説が残されています。国立公園の素晴らしい景観などをアイヌ文化の視点でも見ていただくことにより、この公園の価値や魅力を向上させることとなり、アイヌ文化の発信や理解に繋がっていくことが期待できると考えています。

今年は巳年です。古代からへびは脱皮し、新たな姿に生まれ変わるということから、再生や永遠の象徴とされたと言われています。
巳年の今年が皆様にとって、新たな挑戦や変化に対し、前向きな姿勢でいきいきと健康で暮らし、楽しい年になることを心からお祈り申し上げ、新年のご挨拶とさせていただきます。

※「ポロシリ」の正式表記は本紙をご覧ください。

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