イギリスのロンドン ジャパン・ハウスで開催中の「アイヌ・ストーリーズ」展の関連事業として2月19日(月)~29日(木)の11日間、平取アイヌ文化保存会10名と町職員の計12名を派遣し、保存会による伝承活動や平取町のアイヌ施策を紹介するイベントが行われました。
■アイヌ古式舞踊の披露(2/21・23)
平取アイヌ文化保存会で伝承しているタㇷ゚カㇻ(踏舞)、アンナホーレ(鳥の舞)、クリㇺセ(弓の舞)、ハラㇻキ(ツルの舞)、エムㇱリㇺセ(刀の舞)を披露、保存会会長より舞踊の解説や着物やク(弓)、ヘペライ(花矢)なども紹介しました。舞踊の終了後、参加者と保存会のメンバーが自由に話す時間をもち、楽しく有意義な交流を行うことができました。
■アイヌ料理イベント(2/24・25・26)
保存会が行っているアイヌ文化伝統料理の伝承活動の様子を四季に例えて説明し、料理の実演を行いました。丁寧な説明に参加された方々には大変好評でした。保存会のメンバーも一緒にオハウ(汁)を試食し、最後に全員でホリッパ(輪踊り)を行いました。
美味しい料理と合わせ、行事の後にホリッパで盛り上げるという、アイヌプリ(アイヌ風)を現地の人たちに伝えることができました。
■アイヌ施策のトークイベント(2/27)
平取町の概要、文化的景観や伝統的生活空間について紹介し、平取町や国が実施しているアイヌ施策、平取ダム建設に係る環境調査の経緯と調査内容、(株)平取町アイヌ文化振興公社が実践しているアイヌ文化伝承や森づくりの取り組みなどについて説明しました。その後、質疑応答を行いましたが、参加者は専門的な職種の方が多く、イベント終了後も熱心に質問され、平取町の取り組みに関心を向けていただけたようでした。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>