■「揺らぐ気持ちを見てもらう」
人生会議、という言葉をご存知でしょうか。厚生労働省では「もしものときのために、あなたが望む生活を送るために医療やケアについて前もって考え、家族等や医療・ケアチームと繰り返し話し合い、共有する取組のこと」と説明しています。
当町でも「わたしの覚え書きメモ」という小冊子を通して、取り組みを呼びかけています。
言うまでもなく、人は揺らぎます。今日の思いがいつまで続くのかは、自分でもわかりません。医療やケアの希望を書き記すことで、その時に気が変わっていたら大変です。
厚労省の説明に「繰り返し話し合い、共有すること」とあります。これは「揺らぎの経緯そのものを他者に知ってもらう」ことなのだそうです。話し合いを繰り返すのは「考えを確定させるため」ではなく「揺らぐ気持ちの軌跡を見ていてもらう」ためだと思うと、少し怖さが和らぐ気がしませんか?
地域支えあい推進員 藤原直美
(生活支援コーディネーター)
問い合わせ先:役場福祉課地域包括支援係
【電話】482-2921(課直通)まで。
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