■今月の管理栄養士 八田早那子(はったさなこ)さん
12月ですね。年末が近づき、仕事が立て込み、疲れが出てくる時期かと思います。また、寒くなってきて風邪をひいてしまっていませんか?クリスマスやお正月を元気に楽しく過ごすため、風邪をひかないよう、しっかり免疫力を高めていきたいところです。
免疫とは、簡単に言えば、異物(ウイルス・細菌・微生物など)から身体を守る仕組みのことです。
私たちの体は、異物が体内に入り込むと色々な方法で体から排出しようとします。目に異物が入ると涙を出したり、ほこりやウイルスを吸ってしまうと咳やくしゃみで体内から出そうとする反応が起こります。これらの防御で防ぎきれなかったものに対応するのが「免疫」です。
最近では、免疫力を高めるためには、腸内環境を整え、腸内細菌を元気にすると良いと言われています。いわゆる「腸活」です。腸にはウイルスに対抗するための「免疫細胞」が体中の7割ほど集まっています。腸内細菌を元気にするためには食事、普段の生活を整えることが大切です。
▽腸活〜食事編〜
腸内環境を改善するのに有効な食品は、発酵食品や食物繊維、オリゴ糖を多く含む食品です。これらの食べ物と言えば、納豆、チーズ、ヨーグルト、きのこ類、野菜類全般。今挙げた食品以外にも、腸内細菌を元気にする食品はたくさんあるので、なにか1つだけ毎日食べるよりは、「色々な食材を毎日摂る」ことが重要です。
逆に腸内細菌の力を弱めてしまう食習慣は欠食です。腸内細菌はエネルギー不足の状態では働けないので、食事を欠食してしまうと、自分も、腸内細菌も元気がなくなってしまいます。また、外食やコンビニ食、肉に偏った食事は油脂や糖質が多く、腸内細菌はたくさん働かないといけなくなってしまうため、疲れてしまい、元気がなくなってしまいます。
便やおならが臭い時は、腸内細菌が元気に働けていない、腸活がうまくいっていないサインだと思ってもらうと良いかもしれません。
■腸活〜生活習慣編〜
普段の生活も整え、腸内細菌が住みやすい体にしていきましょう。夜遅くまでスマホを見るなど、寝不足で疲れがとれていない体にならないようにしましょう。また、朝起きたらカーテンを開けて朝日を浴びるだけでも腸内細菌が喜ぶビタミンDがしっかり働いてくれます。湯船につかる、ラジオ体操をする、温かい飲み物をこまめに飲むといった、体を温める生活習慣も腸内細菌が住みやすい体にするポイントです。
他にも、笑うことで免疫力が高まるといった研究もあります。とにかく笑う!作り笑いでもいいそうです。好きなテレビや動画、友人とのおしゃべりの時間などを楽しみながら、笑って元気に師走を乗り切っていきましょう‼
■[調理実習のお知らせ]元気てしかがクッキング(血糖値編)
迫りくる年末年始を乗り越える!正月太りを防ぐ!
糖尿病予防のための食事のポイントを調理実習を通してお伝えします。
ご参加お待ちしています!
日時:12月10日(火)10時~13時
場所:町社会老人福祉センター2階調理室
持ち物:筆記用具、エプロン、三角巾(貸し出しも可能です)
定員:先着15人
参加費:無料
申込〆切:12月5日(木)
役場健康こども課健康推進係(【電話】482-2935)まで電話または窓口にてお申し込みください。
QRコードからも申し込みできます。
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