■ネット社会との付き合い方
GIGAスクール構想における一人一台端末の整備が進み、各学校においては「文房具」の一つとして、タブレット端末を利活用した学習が当たり前のように行われています。世の中の「デジタル化」も加速度的に日々進化し続け、いわゆる「便利さ」や「手軽さ」などの恩恵を受けています。しかしその反面、SNSを使った誹謗中傷やいじめ、犯罪への勧誘などさまざまな社会的問題が日々起こっていることも事実です。
平成21年4月1日から施行された「青少年が安全に安心してインターネットを利用できる環境の整備等に関する法律」をご存じでしょうか。この法律は、18歳未満の青少年がインターネットへの接続に用いる携帯電話やパーソナルコンピュータなどを利用する際に、青少年が安心安全にインターネットを利用するための法律です。大きくは、民間事業者にフィルタリングの提供などが義務付けられるとともに、保護者に対しては、その保護する青少年に適切にインターネットを利用させる責務などが課されているものです。この法律の施行から毎年「青少年のインターネット利用環境実態調査」が行われており、令和5年度の状況が3月にこども家庭庁から発表されました。調査項目は多岐にわたり、非常に興味深い内容となっています。
調査項目の中で、子どもがインターネットを利用していると回答した保護者に、家庭では、インターネットの使い方について何かルールを決めているか聞いた結果、「ルールを決めている」は77·2%、「ルールを決めていない」は21·8%となっていました。各家庭におけるルール作りがしっかりと為されていることに、意識の高さがうかがえました。さらに、ルールの内容について聞いた結果では、「利用する時間」が最も多く、次いで「困ったときにはすぐに保護者に相談する」、「ゲームやアプリの利用料金の上限や課金の利用方法」、「利用するサイトやアプリの内容」、「送信・投稿する内容(例:他人を誹謗中傷する書き込みをしないなど)」となっていました。
このように、各家庭においてルール作りがしっかりと為されている一方で、インターネットを介したトラブルや犯罪行為などは増加傾向にあります。そうした負の側面を絶ち、子ども達を被害から守るためには、私たち大人が責任を持ち、子ども達に望ましい「ネット社会」との付き合い方について、それぞれの立場から教え・導いていくことの重要性を改めて感じています。
弟子屈町生徒指導連絡協議会
副会長 松永達郎(弟子屈町立川湯中学校長)
■和琴小学校の取り組み
和琴小学校は全校児童十二名と少ない人数ですが、全員が仲良く、毎日明るい学校生活を送っています。児童会活動も行っており、会長と副会長の二役で「思いやりと笑顔をあふれる楽しい学校にしよう」を目標に活動を行ってきました。では、前期に行われた二つの児童会活動を紹介します。
一つ目は「リクエスト大集合」です。内容は全校児童にやりたい遊びをリクエストしてもらい、全員で遊ぶというものです。この活動を通して、共に楽しい時間を過ごしたり、友だちの好きなことを知ったりすることができ、より仲良くなれたと実感する児童も見られました。
二つ目は、「興味探索隊」です。これは自分や友だちの興味をもったことに関する本を一緒に読み、一緒に知識を広げていこうという活動です。単に知識を広げられるというだけではなく、友だちの興味あることを知ることができます。実際に「○○さんが好きなものを知ることができて良かった」などの感想も挙げられていて、友だちをより一層、知ることができた良い機会となりました。
和琴小学校では、後期の児童会活動が始まったばかりです。子どもたちはどうしたら思いやりと笑顔でいっぱいになるだろうかと考えている最中です。子どもたちの思いが実るよう、教職員一同、支えていきます。
▽弟子屈町生徒指導連絡 協議会からのお知らせ
今年も、本格的な冬を感じる季節となりました。
本協議会の理念である「町民が一体となって、児童・生徒の健全育成に関わっていく」のもと、今後も関係各団体からの情報発信や、町民の皆さまへの情報提供の場にしていきたいと考えております。また、町内での子どもたちの様子でお気づきのことなどがございましたら是非お知らせくださいますようお願い致します。
弟子屈町生徒指導連絡協議会 事務局(弟子屈町立弟子屈中学校)
【電話】482-2071
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問い合わせ先:弟子屈町生徒指導連絡協議会 事務局(弟子屈中学校)
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